平成24年度 春期 (特別措置試験) 問96
システム戦略
実際にRFPを提示する会社
〔中問C・提案依頼書(RFP)の作成〕〔ストラテジ〕B さんは,予約システムの RFP の提示先として候補となっている複数の会社に対して,保有技術や実績を調べた結果,次の会社が候補として残った。実際に RFP を提示する会社として,適切なものはどれか。
〔中問C の記述(抜粋・再掲)〕事務所統合プロジェクトでは,予約システムの RFP を作成することになった。B さんは A さんからこの RFP の作成を指示され,作成者,掲載事項,提出先などについて説明を受けた。
(1)現在,情報システム部がシステム開発を委託している X 社 (2)過去に,総務部がシステム開発を委託したことのある Y 社 (3)会議室予約システムの開発経験をもつ Z 社
- アX 社
- イY 社
- ウZ 社
- エX,Y,Z 社全て
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✓ これが正解エX,Y,Z 社全て
解説
比べるために出す文書なので、一社に絞る理由がありません。
提案を求める RFP は、複数の相手に同じものを渡します。そうしなければ、返ってきた提案を比べられないからです。設問では、技術と実績を調べた結果として三社が残りました。残ったという言い方は、絞り込みが済んでいることを表します。ここからさらに絞る理由は、どこにも書かれていません。だから三社すべてに渡すと述べた肢が当たります。いま取引のある会社だけに出せば、価格も中身も比べられません。同じ仕組みを作った経験は、提案を評価する材料になります。ただし材料であって、一社に絞る理由にはなりませんでした。経験のある会社が、必ず良い提案を出すとは限らないからです。比べたうえで、あらかじめ決めた基準に照らして選びます。一社では、比べる相手がいません。シラバスも、この文書の作成と配付を調達の流れに置いています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アX 社:いま委託している会社だけに出すという肢のほうです。やり取りに慣れている分、話は早く進むかもしれません。ところが一社だけでは、価格も中身も比べようがありません。競う相手がいなければ、条件も引き出せなくなります。
- イY 社:過去に委託したことのある会社だけに出す、という肢です。実績があるので、安心して頼めるように見えます。けれども過去の実績は、今回の提案の良し悪しとは別でした。やはり一社だけでは、比べる相手がいません。実績は別の話でした。
- ウZ 社:同じ仕組みを作った経験のある会社だけに出す肢が、こちらです。経験は確かに、提案を評価するうえで大きな材料でした。ところが材料であって、他を外す理由にはなりません。経験の無い会社が、より良い工夫を出すこともあります。
この問題の用語
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- 提案依頼書RFPの日本語名で、候補の会社に提案を出してほしいと伝える文書です。要求事項に重要度を付け、評価の基準を提案が届く前に決めておくと選定が公正になります。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問96(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問20:システム開発におけるRFPの説明(提案依頼書)
- 令和7年度 問13:情報提供依頼に関する問題(RFP)
- 令和5年度 問32:RFPの説明(RFP)
- 平成31年度 春期 (特別措置試験) 問16:提案依頼書に関する問題(提案依頼書)
- 平成30年度 秋期 (特別措置試験) 問40:SLAに関する問題(提案依頼書)
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