平成25年度 春期 (特別措置試験) 問89
法務
〔中問B・会計システムの導入〕〔ストラテジ〕F 社が G 社に対して,新システムのサポートを実行に移してもらうために必要な契約はどれか。
〔中問B の記述(抜粋・再掲)〕F 社の経理部では,IT サービスを行っている G 社の会計システム(以下,新システムという)の導入を進めている。経理部では,新システムの稼働後は,G 社へ新システムの保守と運用を委託する予定にしており,新システムが引き渡された後のサポート内容について,G 社と詳細を詰めることにした。
- ア会計業務のアウトソース契約
- イ開発の業務委託に関する契約
- ウソフトウェアライセンスに関する契約
- エ保守と運用の業務委託に関する契約
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✓ これが正解エ保守と運用の業務委託に関する契約
解説
契約の問いは、いま何をしてほしいのかを言い直します。
記述には、動き始めた後の面倒を相手に任せる予定だと書いてあります。任せるのは、直しと日々の切り盛りの二つでした。だから結ぶべきものは、その二つを任せる業務委託の取り決めです。そう述べた肢が当たり、記述の言葉とそのまま重なります。作る仕事を任せる取り決めを挙げた肢は、段が一つ前でした。設問は引き渡された後の支えを聞いているので、作る段は済んでいます。会計の仕事そのものを外へ出す取り決めも、任せる中身が違います。外へ出すのは仕組みの世話であって、経理の仕事ではありません。使ってよいという許しを得る取り決めは、確かに別に必要です。ただし、それは支えを実際に動かしてもらう約束ではありません。時の流れに沿って並べると、どの段の話かで肢が分かれます。設問の言葉が、その段をはっきり名指ししていました。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア会計業務のアウトソース契約:会計の仕事そのものを、外へ出す取り決めです。外へ任せるという点は、確かに似ています。ところが出しているのは、経理の仕事のほうでした。任せたいのは、仕組みの世話のほうだけです。仕事ごと任せる形を問われたなら、これが答えです。
- イ開発の業務委託に関する契約:作る仕事のほうを任せるための取り決めです。進めてきた段では、確かにこれが必要なものでした。ところが仕組みは、既に引き渡されています。作る段は終わり、動かす段に移っていました。作ってもらう話を問われたなら、これが答えです。
- ウソフトウェアライセンスに関する契約:使ってよいという許しを得るための取り決めです。これはこれで、別に必要な約束ではあります。ところが許しは、使う権利を定めるだけでした。直しや切り盛りを動かす約束にはなりません。使う権利を問われたなら、これが答えです。
この問題の用語
- 会計お金の動きを記録し、まとめて報告する仕事のことをいいます。在庫の評価のしかたなど、決められた方法に従って計算します。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- ソフトウェアライセンスソフトウェアを使ってよい範囲を定めた許諾のことです。導入できる台数を条件とするものが多く、台数を超えて入れると契約に反します。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問89
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