平成29年度 春期 (特別措置試験) 問39
プロジェクトマネジメント
ソフトウェアの開発に当たり,必要となる作業を階層構造としてブレークダウンする手法はどれか。
- アCMM
- イITIL
- ウPERT
- エWBS
答えと解説を見る
✓ これが正解エWBS
解説
必要な作業を段々に割って、抜けなく並べていく手法のことです。
何をどれだけやるのかが曖昧なままだと、日程も費用も見積もれません。そこで、まず大きなかたまりに分け、そのそれぞれをさらに細かく分ける、という割り方をします。最後には、担当を決めて日数を見積もれる大きさまで下ろします。上下の関係が木の枝のように広がるので、抜けや重なりを目で確かめられます。この、作業を階層に割って並べる手法がWBSです。割り出した一つひとつが、見積りや日程、担当の割当ての単位になります。どこまで細かく割るかには目安があります。一人が数日で終えられ、終わったかどうかを誰が見ても判断できる大きさです。細かすぎると管理の手間が増え、粗すぎると進み具合が見えなくなります。割り出した一覧は、後から作業が増えたときの受け皿にもなります。どこに足すかが決まっているからです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アCMM:開発する組織のやり方が、どれだけ成熟しているかを段階で測る仕組みです。見ているのは組織の力量で、作業を割って並べる手法ではありません。測るのは組織のやり方の成熟度で、個々の作業を割り出す手法ではありません。
- イITIL:サービスを回す仕事のよいやり方を集めた枠組みです。使われ続ける段の話が中心なので、作る作業を割り出す場面とは時期も目的も違います。使われ始めた後の運営を扱う枠組みなので、作る作業を割り出す場面には出てきません。
- ウPERT:作業の前後関係と所要日数を図にして、全体の日程や余裕を調べる手法です。作業がすでに割り出されている前提なので、割り出すこと自体を担う手法ではありません。割り出された作業を並べて日程を調べる手法で、割り出す作業の後に使います。
この問題の用語
- WBS作業を階層的に細かく分けて、管理できる大きさにまとめた図です。順序関係を表す図ではなく、やることの範囲を漏れなく並べます。
- PERT作業の前後関係を図にして日程を組む技法。全体の所要期間や、遅れると全体が遅れてしまう経路を見つけられます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問39
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問39:WBSの説明(WBS)
- 令和6年度 問52:変更管理に関する問題(WBS)
- 令和4年度 問31(PERT)
- 令和元年度 秋期 (特別措置試験) 問42:アローダイアグラムの説明(PERT)
- 平成27年度 春期 (特別措置試験) 問27:シミュレーションに関する問題(PERT)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)