第58回 午前 問37
理学療法評価学
胸郭出口症候群で陽性となる検査
胸郭出口症候群で陽性となる検査はどれか。
- 1Jerkテスト
- 2Kempテスト
- 3McMurrayテスト
- 4Roosテスト
- 5Thomsenテスト
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✓ これが正解4Roosテスト
解説
胸郭出口症候群ではRoosテストが陽性になります。
胸郭出口症候群は、首から腕へ向かう神経の束(腕神経叢)や鎖骨下動脈・静脈が、鎖骨と第1肋骨の間や斜角筋の間などで圧迫されて、腕のしびれやだるさ、冷たさなどが出る病気です。検査は、腕を特定の位置に保って圧迫を強め、症状が再現されるかをみます。
Roosテストは、両肩を外転・外旋し肘を曲げた姿勢(腕を上げて手を挙げる姿勢)で、手指の握り開きを数分間繰り返してもらう検査です。胸郭出口での圧迫があると、途中で腕のだるさやしびれが強まり、続けられなくなります。したがって、Roosテストが陽性となる検査です。
ほかの検査は、それぞれ別の部位の障害を調べるもので、Kempテストは腰椎、McMurrayテストは膝の半月板、Thomsenテストは肘の外側の障害をみます。胸郭出口症候群の検査は、腕を挙げる姿勢や首の向きで圧迫を強めるもの、とまとめて覚えると選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Jerkテスト:Jerkテストは、膝を曲げた位置から下腿を内旋し外反の力を加えながら伸ばし、脛骨が前へずれる動きをみる、膝の前十字靱帯損傷の検査です。神経や血管の圧迫を再現する検査ではありません。
- 2Kempテスト:Kempテストは、立った姿勢で腰を反らせながら斜め後ろへひねり、腰や下肢の痛みが出るかをみる検査です。腰椎の椎間関節や神経根の障害を調べるものです。
- 3McMurrayテスト:McMurrayテストは、膝を曲げた状態で下腿をひねりながら伸ばし、クリック音や痛みが出るかをみる検査です。膝の半月板損傷を調べるものです。
- 5Thomsenテスト:Thomsenテストは、手関節を背屈させた状態で押し下げる力に抵抗させ、肘の外側に痛みが出るかをみる検査です。上腕骨外側上顆炎を調べるものです。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問37(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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