平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問14
システム戦略
現在価値に関する問題
投資効果を現在価値法で評価するとき,最も投資効果の大きい(又は損失の小さい)シナリオはどれか。ここで,期間は3年間,割引率は5%とし,各シナリオのキャッシュフローは表のとおりとする。
単位 万円
| シナリオ | 投資額 | 回収額 1年目 | 回収額 2年目 | 回収額 3年目 |
|---|---|---|---|---|
| A | 220 | 40 | 80 | 120 |
| B | 220 | 120 | 80 | 40 |
| C | 220 | 80 | 80 | 80 |
| 投資をしない | 0 | 0 | 0 | 0 |
- アA
- イB
- ウC
- エ投資をしない
答えと解説を見る
✓ これが正解イB
解説
割り引いた回収額から投資額を引くと、Bだけが約+1.40万円です。
現在価値法では、将来の回収額を割引率で今の価値に直し、その合計から投資額を引いて比べます。割引率5%なので、1年目は1.05、2年目は1.05^2=1.1025、3年目は1.05^3≒1.1576で割ります。Aは40/1.05≒38.10、80/1.1025≒72.56、120/1.1576≒103.66で合計約214.32、投資額220を引くと約−5.68万円です。Bは120/1.05≒114.29、72.56、40/1.1576≒34.55で合計約221.40、差引き約+1.40万円です。Cは80の3年分で約217.86、差引き約−2.14万円です。投資をしない場合は0なので、最も大きいのはBです。回収額の合計がどれも240で同じでも、早く回収するほど割引が小さく、現在価値は大きくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA:Aは回収額の合計がBと同じ240ですが、大きな額ほど後の年に入るため、割引の影響を強く受けます。現在価値の合計は約214.32万円で、投資額220を差し引くと約−5.68万円の損失になります。
- ウC:Cは毎年80ずつ回収し、現在価値の合計は約217.86万円です。投資額220を下回るので約−2.14万円の損失となり、早い年に多く回収するBの約+1.40万円には及びません。
- エ投資をしない:投資をしない場合の値は0です。Bは割引後でも投資額を約1.40万円上回るので、投資をしないより効果が大きくなります。損失の出るAやCとだけ比べて判断すると、この選択肢を選んでしまいます。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:平成26年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問22:ヒット率に関する問題(キャッシュ)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問20:セットアソシアティブ方式の説明(キャッシュ)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問16:パーソナルデータに関する問題(投資)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問21:平均アクセス時間を表す式(キャッシュ)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問13:KPIの例(投資)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)