平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問5
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
OLAに関する問題
サービスレベル管理における運用レベル合意書(OLA)はどれか。
- アSLAを実現するために,サービス提供者が同じ組織内の内部グループとの間で取り交わす合意書
- イSLAを実現するために,サービス提供者が供給者との間で取り交わす契約書
- ウサービス提供者が顧客に提出する,SLAの達成状況や未達成事項をまとめた文書
- エサービスレベルに関して,サービス提供者が顧客との間で取り交わす合意書
答えと解説を見る
✓ これが正解アSLAを実現するために,サービス提供者が同じ組織内の内部グループとの間で取り交わす合意書
解説
OLAは、サービス提供者が組織内の内部グループと交わす合意書です。
サービスレベル管理では、顧客と約束したSLAを守るために、その裏側でサービス提供者を支える相手との取決めも整えます。そのうち、同じ組織の中の内部グループ、例えばネットワークを運用する部門やデータベースを管理する部門などと取り交わすのが運用レベル合意書(OLA)です。これに対して、外部の供給者と取り交わすのは契約書で、UCと呼ばれます。SLAの目標を満たせるかどうかは、こうした内部と外部の支えに左右されるので、OLAとUCの内容はSLAと整合していることが求められます。顧客とはSLA、組織の内側とはOLA、外部の供給者とはUC、と相手で三つを分けて覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イSLAを実現するために,サービス提供者が…:SLAを実現するためにサービス提供者が外部の供給者と取り交わす契約書は、UCと呼ばれるものです。組織の内部グループと交わすOLAとは、相手が外部である点が違います。
- ウサービス提供者が顧客に提出する,SLAの…:SLAの達成状況や未達成事項をまとめて顧客に提出する文書は、サービスレベルの報告書です。合意を定める文書ではなく、合意に対する実績を伝える文書なので、OLAにはあたりません。
- エサービスレベルに関して,サービス提供者が…:サービスレベルについてサービス提供者が顧客と取り交わす合意書は、SLAそのものです。OLAは顧客ではなく、組織の内部グループとの間で交わす合意書です。
この問題の用語
- OLAサービス提供者と社内の内部グループとの間で交わす合意の文書です。相手が顧客ならSLAで、合意する相手によって呼び名が変わります。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- サービスレベル管理提供するサービスの目標を顧客と合意し、守れているかを測って保つ活動。稼働率や応答時間を数字で決めます。
- 運用レベル合意書OLAの日本語での呼び名で、社内の関係先と交わす合意のことです。提供するサービスと、その目標を定めておきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 供給者製品やサービスを外部から提供する事業者のこと。社内の部門とは区別され、提供する内容や水準は契約で取り決めます。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
出典:平成26年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(SLA)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問1(供給者)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(契約)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問6:事業関係管理に関する問題(サービスレベル管理)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問8(OLA)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)