令和4年度 春期 午前Ⅱ 問1
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,サービスマネジメントシステム(SMS)の支援に関する要求事項のうち,“意図した結果を達成するために,知識及び技能を適用する能力”に対するものはどれか。
- アサービスの運用に必要な人,技術,情報及び財務に関する資源を決定し,提供する。
- イサービスの運用を支援するために必要な知識を決定し,維持する。
- ウ組織の要員がサービスマネジメントの方針及び目的に関する認識をもつようにする。
- エ適切な教育,訓練又は経験に基づいて,組織の管理下で SMS 及びサービスのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務を行う人々が力量を備えていることを確実にする。
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✓ これが正解エ適切な教育,訓練又は経験に基づいて,組織の管理下で SMS 及びサービスのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務を行う人々が力量を備えていることを確実にする。
解説
力量の要求事項は、教育・訓練・経験に基づく力量の確保です。
設問の“意図した結果を達成するために,知識及び技能を適用する能力”は、JIS Q 20000-1:2020 の支援の箇条でいう力量の定義に当たります。見分ける軸は、資源・力量・認識・知識のどれを扱った要求事項かです。教育、訓練又は経験に基づいて、SMS とサービスのパフォーマンスや有効性に影響する業務を行う人々が力量を備えていることを確実にする、という記述は、人が業務をこなせる能力そのものを確保させる内容で、定義とそのまま対応します。資源は人や予算を含む広い手当て、認識は方針や目的を知っている状態、知識は組織として保持する情報であり、どれも能力を発揮できるかどうかとは別の要求です。能力という語が出たら力量、と結び付けて覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アサービスの運用に必要な人,技術,情報及び…:人、技術、情報、財務の資源を決めて提供するという記述は、支援のうち資源に関する要求事項です。必要なものを用意する話であり、人が知識や技能を使いこなせるかどうかを確かめる内容にはなっていません。
- イサービスの運用を支援するために必要な知識…:サービスの運用を支えるために必要な知識を決めて維持する、という記述は知識の要求事項に当たります。組織が持っておくべき情報の話で、個々の人がそれを使って成果を出せる能力を確保する内容とは異なります。
- ウ組織の要員がサービスマネジメントの方針及…:要員が方針や目的について認識をもつようにするのは、認識の要求事項です。何を目指しているかを知っている状態をつくる話であり、業務を遂行できる能力を備えさせることとは別の段階です。
この問題の用語
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:リリース及び展開管理に関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問5:リスク及び機会を決定する目的(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問3:SLAに関する説明(サービスマネジメントシステム)
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