令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
リリース及び展開管理に関する問題
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,サービスマネジメントにおける“リリース及び展開管理”に対する要求事項のうち,適切なものはどれか。
- ア稼働環境へのリリースの展開後,影響を受けたCIのベースラインをとる。
- イ顧客は,業務への影響を考慮して,緊急リリースを含むリリースの種類及び頻度を定義する。
- ウリリースの成功又は失敗の分析から導き出された結果及び結論は記録し,改善の機会を特定するためにレビューする。
- エリリースは,文書化した受入れ基準に基づいて検証し,正しく展開されたことを確認した後に承認する。
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✓ これが正解ウリリースの成功又は失敗の分析から導き出された結果及び結論は記録し,改善の機会を特定するためにレビューする。
解説
リリースの成否の分析結果は記録し、改善の機会の特定にレビューします。
JIS Q 20000-1:2020のリリース及び展開管理では、リリースを計画し、稼働環境へ展開し、その結果から学ぶまでの流れが求められます。見分ける軸は、各活動を行う順序と主体です。リリースの成功または失敗を監視・分析し、その結果と結論を記録して、改善の機会を特定するためにレビューするという記述は、展開の後に結果を振り返って次に生かす活動として要求事項に沿っています。ほかの記述は、ベースラインをとる時期、リリースの種類と頻度を定める主体、承認と展開の順序のどれかが入れ替わっています。展開の前に確かめ、展開の後に振り返る、という順序で読むと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア稼働環境へのリリースの展開後,影響を受け…:影響を受けるCIのベースラインは、稼働環境へ展開する前にとっておきます。展開前の状態を記録しておくことで、展開がうまくいかなかったときに元の状態へ戻せるからで、展開の後にとるのでは遅すぎます。
- イ顧客は,業務への影響を考慮して,緊急リリ…:緊急リリースを含むリリースの種類と頻度を定めるのは、サービスを提供する組織の側です。顧客の業務への影響は考慮しますが、顧客が定義するという記述は、要求事項を担う主体を取り違えています。
- エリリースは,文書化した受入れ基準に基づい…:リリースは、文書化した受入れ基準に照らして検証し、承認してから展開します。正しく展開されたのを確かめてから承認するのでは、承認が展開の後になり、展開前に確かめるという役割を果たせません。
この問題の用語
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問3:サービスレベル管理に関する問題(レビュー)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問2:JIS Q 20000の問題(レビュー)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問6:サービスレベル管理の説明(レビュー)
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