令和7年度 春期 午前Ⅱ 問25
セキュリティ
デジタルフォレンジックスの問題
デジタルフォレンジックスに該当するものはどれか。
- ア画像,音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
- イコンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテストとして,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
- ウ巧みな話術,盗み聞き,盗み見などの手段によって,ネットワークの管理者,利用者などから,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
- エ犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
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✓ これが正解エ犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
解説
犯罪の証拠となり得るデータを保全し、調査・分析する活動です。
デジタルフォレンジックスは、不正アクセスや情報漏えいなどの事件が起きたときに、コンピュータやネットワークに残された記録を、証拠として使える形で保全し、調査や分析を行う手法です。見分ける軸は、事件の後に証拠となるデータを扱う活動かどうかです。証拠としての価値を損なわないよう、元のデータを改変しない手順で複製を取り、その複製を使って何が起きたかを明らかにし、その後の訴訟などに備えます。犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、調査、分析、訴訟に備えるという説明は、この活動の流れをそのまま表しています。フォレンジックスが法廷での鑑識を意味することから、証拠の保全と分析に結び付けて覚えると判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア画像,音楽などのデジタルコンテンツに著作…:画像や音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込むのは、電子透かしの説明です。不正な複製や利用への備えであり、事件の証拠となるデータを保全して分析する活動ではありません。
- イコンピュータやネットワークのセキュリティ…:システムを実際に攻撃して侵入を試み、セキュリティ上の弱点を見つけるテストは、ペネトレーションテストの説明です。事件が起きる前に弱点を探す活動であり、事件後の証拠を保全して調べる活動とは違います。
- ウ巧みな話術,盗み聞き,盗み見などの手段に…:話術や盗み聞き、盗み見などで管理者や利用者からパスワードなどを聞き出すのは、ソーシャルエンジニアリングの説明です。人の心理や不注意を突いて情報を得る手口であり、証拠を保全して分析する活動ではありません。
この問題の用語
- デジタルフォレンジックス起きた出来事の証拠を、変えないまま集めて調べる手立て(古い表記はディジタルフォレンジックス)。後から証拠として使えるよう、扱いの筋道を記録に残します。
- ペネトレーションテスト脆弱性を探したうえで、実際に侵入できるかどうかを試してみる検査。見つけるだけでなく、本当に入れるかを確かめるところが違います。
- ソーシャルエンジニアリング技術ではなく人の心理や習慣につけ込んで情報を聞き出す手口。急いでいるふりや、権威をよそおう形が典型です。
- 著作権文章や絵、プログラムなどを作った人に自動で生まれる権利。届け出をしなくても、作った時点で発生します。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- パスワード本人だけが知っているという前提で使う合言葉。他人に知られた時点で、本人確認の役目を果たさなくなります。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問25
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問22:フェアユースの説明(著作権)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:コンテンツマーケティングの説明(著作権)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問22:著作権法に関する問題(著作権)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問25:NOTICEに関する問題(パスワード)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問24:シングルサインオンに関する問題(パスワード)
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