令和3年度 北海道 午前 問55
主な医薬品とその作用
ビオチンに関する問題
滋養強壮保健薬とその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ビタミンB1は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために用いられる。
b ビオチンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として配合されている場合がある。
c グルクロノラクトンは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
d 補中益気湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされる。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1誤 正 誤 正
- 2正 正 誤 誤
- 3誤 誤 正 誤
- 4誤 正 正 誤
- 5正 誤 誤 正
答えと解説を見る
✓ これが正解1誤 正 誤 正
解説
bとdが正。aはビタミンB2、cはアスパラギン酸の説明
手引き第3章の滋養強壮保健薬の節で判断します。ビタミン成分、ビタミン様物質などの働きと、漢方処方製剤の適応が要点です。
aは誤りです。脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要なのはビタミンB2です。ビタミンB1は炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用があります。bは正しく、ビオチンは皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として配合されている場合があります。cは誤りです。生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられるのは、アスパラギン酸ナトリウムです。グルクロノラクトンは肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されます。dは正しく、補中益気湯の適応の説明です。
したがって誤・正・誤・正の組み合わせが正解です。B1は炭水化物、B2は脂質、乳酸の分解はアスパラギン酸、肝臓はグルクロノラクトン、と成分と働きを対で覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2正 正 誤 誤:aを正、dを誤としています。脂質の代謝と皮膚・粘膜の機能に関わるのはビタミンB2なのでaは誤りです。体力虚弱で胃腸の働きが衰えた人の疲労倦怠などに用いる補中益気湯のdは正しい記述です。
- 3誤 誤 正 誤:cだけを正としていますが、乳酸の分解を促すのはアスパラギン酸ナトリウムなのでcは誤りです。皮膚や粘膜の機能維持を助けるビオチンのbと、補中益気湯の適応を述べたdが正しい記述です。
- 4誤 正 正 誤:bを正とする点は合っていますが、cを正、dを誤としています。グルクロノラクトンは肝臓の働きを助ける成分でcは誤り、補中益気湯の適応を述べたdは正しい記述です。
- 5正 誤 誤 正:dを正とする点は合っていますが、aを正、bを誤としています。aの説明はビタミンB2のものでB1ではありません。ビオチンが皮膚や粘膜の機能維持を助けるというbは正しい記述です。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問55(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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