令和5年度 北海道 午前 問56
主な医薬品とその作用
防風通聖散に関する問題
漢方薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 防風通聖散は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症に適すとされる。
b 生薬成分は、医薬品にのみ含まれているため、食品として流通することはない。
c 漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがあり、このうち陰は「体力虚弱」、陽は「体力が充実」と表現される。
d 漢方薬の購入者等が、「漢方薬は副作用が少ない」などといった誤った考えで使用することのないよう、登録販売者は積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 誤 誤
- 2誤 正 正 誤
- 3誤 誤 正 正
- 4誤 誤 誤 正
- 5正 誤 誤 誤
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✓ これが正解4誤 誤 誤 正
解説
dだけが正しい。aは防已黄耆湯、体力の表現は虚実
手引き第3章の漢方処方製剤・生薬製剤の知識で判断します。
aは誤りです。記述の、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症に適すという説明は、防已黄耆湯のものです。防風通聖散は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、肥満症などに用いられる処方です。bも誤りです。生薬成分は医薬品にのみ含まれるものではなく、食品として流通するものもあります。
cも誤りです。漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがありますが、体力の程度を表すのは虚実で、虚の病態は体力虚弱、実の病態は体力が充実と表現されます。陰陽を体力の強弱に当てはめた記述は誤りです。dは、漢方薬の購入者等が、漢方薬は副作用が少ないなどといった誤った考えで使用することのないよう、登録販売者は積極的な情報提供を行うことに努める必要があるという内容で正しい記述です。
したがって、a誤・b誤・c誤・d正の組み合わせが正解です。体力虚弱・体力充実は虚実の言い換え、防風通聖散は体力充実で便秘がちな人、と体力の向きを手がかりに覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 誤 誤:a・bを正、dを誤としています。aは防已黄耆湯の説明で防風通聖散には当たらず、生薬には食品として流通するものもあるのでbも誤りで、副作用についての誤解を防ぐ情報提供を述べたdは正しい記述です。
- 2誤 正 正 誤:b・cを正、dを誤としています。生薬は食品にも使われることがありbは誤り、体力の度合いは陰陽ではなく虚実で表すのでcも誤りで、dは正しい記述です。
- 3誤 誤 正 正:cを正としている点が食い違います。体の力が弱い・満ちているという言い方は虚と実の区別に当たるもので、陰と陽の区別ではないので、cは誤りと判定します。
- 5正 誤 誤 誤:aを正、dを誤としていて、aとdが逆です。汗をかきやすい肥満の人に用いるのは防已黄耆湯でaは誤り、漢方薬への誤解を防ぐ情報提供に努めるというdは正しい記述です。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問56(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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