令和4年度 北海道 午後 問17
人体の働きと医薬品
間質性肺炎に関する問題
次の記述は、医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
b 症状は、かぜや気管支炎の症状と区別がつきやすく、鑑別が容易である。
c 症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
d 息切れは、初期には登坂等の運動時に感じられるが、病態が進行すると平地歩行や家事等の軽労作時にも意識されるようになる。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
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✓ これが正解4(c、d)
解説
cとdが正しい。間質性肺炎は細菌感染ではなく、かぜと区別しにくい
医薬品の副作用として現れる間質性肺炎は、手引き第2章の呼吸器系に現れる副作用の項で判断します。通常の肺炎との違いがポイントです。
aは誤りです。気管支や肺胞が細菌に感染して炎症を起こすのは通常の肺炎です。間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支えている組織(間質)が炎症を起こしたものです。bも誤りです。間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいことがあるとされており、鑑別が容易とはいえません。cは正しい記述で、症状が一過性に現れて自然と回復することもありますが、悪化すると肺線維症(肺が線維化して硬くなる状態)に移行することがあります。dも正しい記述で、息切れは初めは登坂などの運動時に感じ、進むと平地歩行や家事などの軽い動作でも意識されるようになります。
したがって、cとdを選ぶ組み合わせが正解です。間の質と書く名前のとおり、肺胞そのものではなく肺胞の間の組織の炎症、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):aとbはどちらも誤りです。細菌感染による炎症は通常の肺炎の説明で、間質性肺炎の症状は、かぜなどと見分けにくいことがあるとされています。
- 2(a、c):cの肺線維症への移行は正しいものの、aが当てはまりません。細菌が感染して起こるのはふつうの肺炎であり、副作用としての間質性肺炎はそれとは仕組みの違う病態です。
- 3(b、d):dの息切れの進み方は正しいものの、bは誤りです。間質性肺炎は、せきや息切れなど、かぜや気管支炎と似た症状のため区別が難しいことがあります。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問17(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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