令和4年度 北海道 午後 問52
医薬品の適正使用・安全対策
ポビドンヨードに関する問題
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と、主な成分・薬効群等の組み合わせの正誤のうち、正しいものはどれか。
基礎疾患等 成分・薬効群等
a 胃・十二指腸潰瘍 ― スクラルファート
b 甲状腺疾患 ― ポビドンヨード
c 高血圧 ― メチルエフェドリン塩酸塩
d 緑内障 ― パパベリン塩酸塩
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 正 正
- 2正 正 誤 誤
- 3正 正 正 誤
- 4誤 正 正 正
- 5誤 誤 誤 正
答えと解説を見る
✓ これが正解4誤 正 正 正
解説
b・c・dが正、胃・十二指腸潰瘍で相談するのはビスマスなど
添付文書の相談することの項にある、次の診断を受けた人の記載は、手引き第5章の使用上の注意の一覧(別表)で判断します。基礎疾患とその疾患を悪化させうる成分の組み合わせがポイントです。
aは誤りです。胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人が相談することとされるのは、次硝酸ビスマスや次没食子酸ビスマスなどです。スクラルファートはアルミニウムを含む成分で、腎臓病の診断を受けた人などで注意される成分です。bは正しい組み合わせです。ポビドンヨードなどヨウ素系殺菌消毒成分が配合された口腔咽喉薬や含嗽薬は、ヨウ素が甲状腺ホルモンの産生に関わるため、甲状腺疾患の診断を受けた人の相談の対象です。cも正しい組み合わせで、メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、交感神経を刺激して血圧を上昇させるおそれがあるため、高血圧の人が相談の対象です。dも正しい組み合わせで、パパベリン塩酸塩は眼圧が上昇するおそれがあるため、緑内障の人が相談の対象です。
したがって、a誤・b正・c正・d正の組み合わせが正解です。成分の作用からどの病気を悪くしそうかを考えると、組み合わせを丸暗記しなくても判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 誤 正 正:aを正、bを誤としています。胃・十二指腸潰瘍で注意されるのはビスマスを含む成分などで、ヨウ素系殺菌消毒成分と甲状腺疾患の組み合わせは正しい内容です。
- 2正 正 誤 誤:aとbを正、cとdを誤としています。スクラルファートは胃・十二指腸潰瘍の相談の対象ではなく、血圧を上げる成分と高血圧、眼圧を上げる成分と緑内障の組は正しい内容です。
- 3正 正 正 誤:この組はaを正、dを誤と見ています。潰瘍の人で注意されるのはビスマスを含む成分などで、スクラルファートではありません。一方、目の圧を高める成分と緑内障の組は手引きどおりです。
- 5誤 誤 誤 正:bとcを誤としていますが、ヨウ素系の成分と甲状腺疾患、アドレナリン作動成分と高血圧は、どちらも手引きで相談することとされている組み合わせです。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問52(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)