令和3年度 北海道 午後 問115
医薬品の適正使用・安全対策
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な成分の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
基礎疾患等 ― 主な成分
- 1糖尿病 ― グリチルリチン酸二カリウム
- 2甲状腺疾患 ― ポビドンヨード
- 3緑内障 ― ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 4腎臓病 ― プソイドエフェドリン塩酸塩
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✓ これが正解1糖尿病 ― グリチルリチン酸二カリウム
解説
グリチルリチン酸二カリウムは糖尿病の相談の対象成分ではない
手引き第5章の使用上の注意(相談すること・次の診断を受けた人)と別表の成分ごとの記載で判断します。
誤っているのは、糖尿病とグリチルリチン酸二カリウムの組み合わせです。グリチルリチン酸二カリウム(甘草の成分のグリチルリチン酸の塩)は、大量に摂取すると偽アルドステロン症を生じるおそれがあり、相談することの対象となる基礎疾患は高血圧、心臓病、腎臓病などで、体内にナトリウムと水が貯留しやすくなることが理由です。糖尿病の診断を受けた人の相談の対象として挙げられる成分ではありません。
ほかの組み合わせは正しい内容です。ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分は、ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、甲状腺疾患の治療に影響を及ぼすおそれがあるため、甲状腺疾患の診断を受けた人は相談することとされています。ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗コリン作用のある成分は、眼圧が上昇し緑内障を悪化させるおそれがあるため、緑内障の診断を受けた人は相談することとされています。プソイドエフェドリン塩酸塩は、腎臓病の診断を受けた人では腎臓での排泄が円滑に行われず副作用が現れやすくなるため、相談することとされています。
甘草系の成分はむくみや血圧(高血圧・心臓病・腎臓病)と結び付ける、と理由から覚えておくと判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2甲状腺疾患 ― ポビドンヨード:ポビドンヨードはヨウ素を含み、体内に取り込まれるヨウ素が増えて甲状腺疾患の治療に影響するおそれがあります。組み合わせは正しく、誤りには当たりません。
- 3緑内障 ― ジフェンヒドラミン塩酸塩:抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン塩酸塩は、目の中の圧を高めるおそれがあるため、緑内障と診断された人は使う前に相談する決まりです。誤りではありません。
- 4腎臓病 ― プソイドエフェドリン塩酸塩:鼻炎薬などに使われるプソイドエフェドリン塩酸塩は、腎臓の病気がある人では体から出ていきにくくなるため相談の対象です。正しい組み合わせで、誤りではありません。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問115(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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