令和5年度 北海道 午後 問17
人体の働きと医薬品
全身的に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種であるが、発症後の病態の進行は比較的緩やかである。
- 2皮膚粘膜眼症候群は、発症する可能性のある医薬品は限られるため、発症の予測は容易である。
- 3中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。
- 4偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。
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✓ これが正解3中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。
解説
中毒性表皮壊死融解症の多くは皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる
全身的に現れる重い副作用(手引きの人体の働きと医薬品の章の症状からみた主な副作用)で判断します。
中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、広い範囲の皮膚に発赤が生じ、火傷のような水疱や皮膚のはがれなどが全身に現れる重篤な病態です。その症例の多くは、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)が進展した型とみられています。この記述は正しく、これが正解です。
ほかの記述は誤りです。ショック(アナフィラキシー)は生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種で、発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れると死に至ることがあります。進行が緩やかというのは逆です。皮膚粘膜眼症候群は、原因となり得る医薬品が限られたものではなく、発症の予測は極めて困難とされています。偽アルドステロン症は、体内にナトリウム(塩分)と水がたまり、体からカリウムが失われることで生じる病態で、記述はナトリウムとカリウムが逆です。
重い皮膚の副作用は2つが続いた病態、と関係ごと覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ショック(アナフィラキシー)は、生体異物…:アナフィラキシーは発症すると短い時間のうちに重くなりやすく、すぐに対応しないと命に関わります。病態の進み方を緩やかとしている点が誤りです。
- 2皮膚粘膜眼症候群は、発症する可能性のある…:皮膚粘膜眼症候群は原因となり得る医薬品が限られず、いつ誰に起こるか予測することは極めて困難とされます。予測は容易とする点が誤りです。
- 4偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水…:偽アルドステロン症では、体にたまるのはナトリウムと水で、失われるのはカリウムです。カリウムが貯留しナトリウムが失われるという記述は逆です。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問17(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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