令和6年度 北海道 午前 問33
主な医薬品とその作用
駆虫薬に関する問題
駆虫薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。
b 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って、駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。
c パモ酸ピルビニウムは、水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされているが、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。
d ピぺラジンリン酸塩は、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 正
- 2誤 正 正 正
- 3正 誤 正 正
- 4正 正 誤 正
- 5正 正 正 誤
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✓ これが正解1正 正 正 正
解説
a〜dはいずれも駆虫薬とその配合成分の正しい記述。
手引きの第3章、駆虫薬の知識で判断します。駆虫薬は腸管内の寄生虫を駆除するための医薬品で、効果を上げ、副作用を避けるための使い方に特徴があります。
aは正しい記述です。一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫です。bも正しい記述です。食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多くあります。駆虫成分は腸の中の虫に働けばよく、体に吸収されると全身的な副作用が起こりやすくなるためです。cも正しい記述です。パモ酸ピルビニウムは水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされていますが、ヒマシ油との併用は避ける必要があります。dも正しい記述です。ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられます。
したがって、すべて正とする組み合わせが正解です。駆虫薬は腸の中だけで働かせたい薬なので、吸収を高める条件を避ける、と理由で覚えておくと、空腹時の使用やヒマシ油の併用の注意を思い出しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2誤 正 正 正:aを誤りとしている点が違います。一般用医薬品の駆虫薬が駆除の対象とするのは回虫と蟯虫の2つなので、aは正しい記述です。条虫などは一般用医薬品の対象になっていません。
- 3正 誤 正 正:bを誤りとしている点が違います。おなかに食べ物があると消化・吸収と一緒に駆虫成分まで吸収されやすくなるため、多くは空腹時に使うこととされていて、bは正しい記述です。
- 4正 正 誤 正:cの判定が食い違います。パモ酸ピルビニウムは水に溶けにくい性質から吸収は少ないとされる一方、ヒマシ油と併用しないよう注意が示されているので、cは正しい記述です。
- 5正 正 正 誤:dを誤りとしている点が違います。ピペラジンリン酸塩は回虫や蟯虫の筋肉を麻痺させ、虫を便と一緒に体外へ出すことを目的とする成分なので、dは正しい記述です。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問33(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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