令和8年度 北海道 午前 問11
医薬品に共通する特性と基本的な知識
小児に関する問題
小児の医薬品使用等に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品の場合は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明する必要がある。
- 2小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。
- 3小児は、腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄に要する時間が短く、作用が弱くなりやすい。
- 4小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に低く、期待する効果が得られない場合がある。
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✓ これが正解2小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。
解説
小児は血液脳関門が未発達で、成分が脳に達しやすいが正しい
手引き第1章の小児への配慮の項の知識で判断します。小児は大人と比べて身体の生理機能が未発達で、医薬品の吸収・分布・排泄のされ方が異なります。
正しいのは血液脳関門の記述です。血液脳関門は、血液中の物質が脳の組織へ移行しにくくする仕組みで、小児ではこれが未発達なため、吸収されて循環血液中に移った医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすくなります。
ほかの記述は誤りです。年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品について、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、年齢に応じた用法用量が定められているものを使うよう説明することが重要です。また、小児は肝臓や腎臓の機能が未発達なため、成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出たりすることがあります。さらに、小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。よって、血液脳関門が未発達で成分が脳に達しやすいとする記述が正解です。小児は脳に届きやすく、吸収されやすく、排泄されにくい、と三つの方向をそろえて覚えると判断が速くなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1年齢に応じた用法用量が定められていない医…:量を減らして大人用の薬を子どもに使わせる、という安易なやり方は避けるべきものです。保護者には、子どもの年齢に合った用法用量が決められている製品を選ぶよう伝えることになります。
- 3小児は、腎臓の機能が未発達であるため、医…:腎臓の機能が未発達な小児では、成分の排泄に時間がかかるため、作用が強く出過ぎたり副作用が強く現れたりすることがあります。排泄が速く作用が弱くなるとする点が逆です。
- 4小児は、大人と比べて身体の大きさに対して…:小児は身体の大きさに対して腸が長いため、服用した医薬品の吸収率は相対的に高くなります。腸が短く吸収率が低いとする点で、記述は事実と逆になっています。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問11(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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