令和8年度 北海道 午前 問49
主な医薬品とその作用
ケトプロフェンに関する問題
皮膚に用いる薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a プレドニゾロン酢酸エステルは、水痘、みずむし、たむし等又は化膿している患部の症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要がある。
b ケトプロフェンが配合された外皮用薬では、使用中又は使用後しばらくしてから、紫外線が塗布部に当たることにより、重篤な光線過敏症が現れることがある。
c スルコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりすることにより、その増殖を抑える。
d バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1誤 正 正 正
- 2正 正 誤 誤
- 3正 誤 正 正
- 4正 正 正 誤
- 5誤 誤 誤 正
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✓ これが正解4正 正 正 誤
解説
a・b・cが正。バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する
手引き第3章の皮膚に用いる薬の項にある、抗炎症成分・抗真菌成分・抗菌成分の知識で判断します。
aは正しく、プレドニゾロン酢酸エステルなどのステロイド性抗炎症成分は、患部の免疫機能を低下させる作用も示すため、水痘、みずむし、たむし等又は化膿している患部では症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要があります。bも正しく、ケトプロフェンが配合された外皮用薬では、使用中又は使用後しばらくしてから、紫外線が塗布部に当たることで重篤な光線過敏症が現れることがあるため、塗布部を紫外線に当てないよう注意が必要です。cも正しく、スルコナゾール硝酸塩などのイミダゾール系抗真菌成分は、皮膚糸状菌(白癬菌)の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりして、その増殖を抑えます。dは誤りです。バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。DNA合成の阻害ではありません。
a正・b正・c正・d誤の組み合わせが正解です。バシトラシンは細胞壁、と抗菌成分の作用点を一つずつ対応させて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1誤 正 正 正:a を誤、d を正としています。ステロイド性抗炎症成分は感染した患部や化膿した患部を悪化させるおそれがあるので使用を避け、バシトラシンは細胞壁の合成を妨げる成分なので、二つとも判定が逆です。
- 2正 正 誤 誤:c を誤としていますが、スルコナゾール硝酸塩は皮膚糸状菌の細胞膜の成分の産生を妨げたり、透過性を変えたりして増殖を抑える成分で、c は正しい記述です。
- 3正 誤 正 正:b を誤、d を正としています。ケトプロフェンの外皮用薬では塗布部に紫外線が当たると重い光線過敏症が起こり得て、バシトラシンの作用点は細胞壁なので、二つとも判定が逆です。
- 5誤 誤 誤 正:四つすべての判定が逆です。ステロイド性抗炎症成分の使用を避ける場面、ケトプロフェンの光線過敏症、スルコナゾールの作用は正しく、バシトラシンをDNA合成の阻害とするのが誤りです。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問49(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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