令和6年度 北海道 午前 問51
主な医薬品とその作用
第1欄の記述は、外皮用薬の配合成分に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。
第1欄
( )は、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて配合される。
第2欄
- 1テルビナフィン塩酸塩
- 2バシトラシン
- 3ピロールニトリン
- 4クロラムフェニコール
- 5スルファジアジン
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✓ これが正解3ピロールニトリン
解説
菌の呼吸や代謝を妨げ単独では作用が弱いのはピロールニトリン。
手引きの第3章、皮膚に用いる薬のうち、みずむし・たむし用薬などに配合される抗真菌成分と、化膿性皮膚疾患用薬に配合される抗菌成分の知識で判断します。成分ごとに、何を妨げて効くのかの違いが問われます。
空欄に入るのはピロールニトリンです。ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌(みずむしやたむしの原因となる真菌)の増殖を抑えます。単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて配合されます。単独では弱いので組み合わせる、という特徴がこの成分の見分けどころです。
ほかの成分は、作用の仕組みや対象が違います。テルビナフィン塩酸塩も抗真菌成分ですが、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑えます。バシトラシン、クロラムフェニコール、スルファジアジンは細菌に対する抗菌成分で、それぞれ細菌の細胞壁の合成、タンパク質の合成、DNAの合成を妨げることにより抗菌作用を示すとされます。真菌か細菌か、どこを妨げるか、の2段で成分を振り分けると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1テルビナフィン塩酸塩:テルビナフィン塩酸塩も皮膚糸状菌に働く抗真菌成分ですが、菌の細胞膜を作る成分の産生を妨げて増殖を抑えるもので、呼吸や代謝を妨げて単独では弱いという説明には当てはまりません。
- 2バシトラシン:バシトラシンは細菌の細胞壁が作られるのを妨げる抗菌成分で、化膿性の皮膚疾患などに用いられます。皮膚糸状菌という真菌の増殖を抑える成分ではありません。
- 4クロラムフェニコール:クロラムフェニコールは細菌がタンパク質を合成するのを妨げる抗菌成分です。真菌である皮膚糸状菌の呼吸や代謝に働く成分ではないので、空欄には入りません。
- 5スルファジアジン:スルファジアジンは細菌のDNAの合成を妨げるサルファ剤の抗菌成分です。真菌である皮膚糸状菌に働き、他の抗真菌成分と組み合わせて使われる成分ではありません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問51(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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