平成21年度 秋期 午前 問57
サービスマネジメント
ITIL において,問題管理でエラーの根本原因を識別した後に RFC を出す対象となるプロセスはどれか。
- アインシデント管理
- イ可用性管理
- ウ構成管理
- エ変更管理
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✓ これが正解エ変更管理
解説
根本原因が分かった後の直しは、変更の側が受けます。
サービス運用の枠組みでは、起きた不具合の応急対応と、なぜ起きたのかを突き止めて再発を防ぐ活動が、別のプロセスとして置かれます。後者の側で、原因の正体が特定できたら、その原因に触れる直しを、実際の環境に反映する段取りが必要です。反映の段取りは、影響の評価、承認、実施、そして戻し方の確認までを一つの流れで扱う変更管理のプロセスが受け持ちます。設問はこの受け渡しの相手のプロセスを問うています。似た用途で並ぶ他のプロセスには、目の前の不具合を素早く回復させるもの、いつでも使える状態を保つ計画を担うもの、資産の情報を最新に保つもの、があります。四つの記述を、変更を安全に反映する働きを担うプロセスか、他の働きを担うか、で分けて選び取ります。要点は、原因の突き止めの後は、変更を扱う側に依頼書が渡る、という受け渡しの向きにあります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインシデント管理:起きた不具合を、記録し、切り分けし、応急で回復させることを担うプロセスを挙げています。目の前を回復させる働きで、原因の直しを実際の環境へ反映する働きは受け持ちません。
- イ可用性管理:サービスが使える状態を保つ計画や測定を担うプロセスを挙げています。可用性の水準を設計する働きで、原因の直しの反映を、承認と手順で受ける役割ではありません。
- ウ構成管理:資産や部品の情報を、正確に、最新の状態に保つことを担うプロセスを挙げています。台帳の側を整える働きで、変更を安全に反映する側の役割とは分担が違います。
この問題の用語
- 変更管理すべての変更を、評価し承認し実施し見直すことを確実にする活動です。未知の原因を突き止めて再発を防ぐ問題管理とは、目的が違います。
- 問題管理インシデントの未知の根本原因を突き止め、恒久的な対策を出す活動です。決められた時間内に復旧させるインシデント管理とは目的が違います。
- 根本原因表に現れた問題を引き起こしている、大もとの原因のことです。ここを断たない限り、同じ問題が形を変えて繰り返し起きます。
- インシデント管理起きた出来事を受け付け、記録し、元どおりに戻すまでを決まった流れで進めること。原因の追究は別の活動として分けます。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問56:問題管理の活動(根本原因)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(可用性)
- 令和4年度 秋期 午前 問55:問題管理の目的(問題管理)
- 令和元年度 秋期 午前 問57:インシデント管理に関する問題(インシデント管理)
- 平成30年度 春期 午前 問56:構成管理プロセスの活動(変更管理)
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