平成22年度 秋期 午前 問26
ヒューマンインタフェース
ユーザビリティに関する問題
ヤコブ・ニールセンのユーザインタフェースに関する 10 か条のヒューリスティックスの一つである“システム状態の視認性”に該当するものはどれか。
- ア異なる画面間でも,操作は類似の手順で実行できる。
- イ実行中に処理の進捗度を表示する。
- ウ入力フォームの必須項目に印を付けて目立たせる。
- エ表示する文字の大きさや色が適切で,効果的に画像も使用する。
答えと解説を見る
✓ これが正解イ実行中に処理の進捗度を表示する。
解説
処理の進み具合を見せることが状態の視認性です。
この設問が指しているシステム状態の視認性は、いま何が起きているのかを、適切な時間のうちに利用者へ知らせているかどうかを問う考え方です。判定の軸は、見えているのが状態なのか、それとも画面の見た目なのかという一点です。正解は、実行中に処理の進捗度を表示するという記述で、いま処理の途中であること、どこまで進んだのかを、その場で利用者に返しています。この手当てがないと、利用者は止まってしまったのかと迷い、同じ操作を繰り返してしまいます。申込みが二重に届くような実害につながるため、ユーザビリティを考えるうえで最初に置かれる項目になっています。ヒューマンインタフェースの設計では、ほかにも操作のそろえ方や誤りの防ぎ方といった観点が並びます。どの観点について問われているのかを設問の言葉から見極めることが、この型の問いを解く近道です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア異なる画面間でも,操作は類似の手順で実行…:画面が変わっても操作のやり方がそろっているかという観点で、使い方を一貫させる工夫に当たります。いま何が起きているかを利用者へ知らせることとは、別の項目として並んでいます。
- ウ入力フォームの必須項目に印を付けて目立た…:入力の漏れをあらかじめ防ぐための工夫で、誤りを起こさせない側の観点です。処理の最中の状況を伝える話ではないので、この設問が指している項目からは外れます。
- エ表示する文字の大きさや色が適切で,効果的…:画面を読みやすく整えるための工夫で、見せ方を必要な範囲に保つ側の観点に当たります。視認性を見やすさと読み替えると選びたくなりますが、問われているのは状態が伝わるかどうかです。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問26
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)