平成24年度 秋期 午前 問54
プロジェクトマネジメント
品質マネジメントに関する問題
プロジェクトの品質マネジメントにおいて,プロセスが安定しているかどうか,又はパフォーマンスが予測のとおりであるかどうかを判断するために用いるものであって,許容される上限と下限が設定されているものはどれか。
- ア管理図
- イ実験計画法
- ウ流れ図
- エベンチマーク
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✓ これが正解ア管理図
解説
上限と下限の線を引いて使う図が管理図です。
この設問は、答えを決める手掛かりを本文の中に置いています。許容される上限と下限が設定されているもの、という一行がそれです。プロジェクトの品質マネジメントで使う道具は数多くありますが、上下二本の線を引いて使う図は一つしかなく、それが管理図です。横軸に時間あるいは標本の順番、縦軸に測った値を取って点を打っていき、真ん中に中心線を、その上下に管理限界線を引きます。点が限界線の内側で不規則に散らばっていれば、プロセスは安定していると判断できます。逆に、線を外れる点が出たり、片側に連続して点が並んだりしたら、原因を探す合図です。見ているのは良いか悪いかではなく、いつもどおりかどうかだという点を押さえてください。残る三つは、設問が挙げた三つの手掛かり、すなわち時間に沿って安定を見ること、予測の幅をもつこと、上限と下限があることのいずれかを満たしません。何を測る道具なのかを、記述ごとに確かめてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ実験計画法:条件をわざと組み合わせて振り、どの要因が結果に効いているのかを調べるための手法です。要因を突き止めることが目的ですから、値の上下に許容の線を引いて使うものではありません。
- ウ流れ図:処理や作業の順序を図に表すもので、工程を見える形にする場面で使われます。ただし、そこに数値の限界を示す線が現れることはありませんので、設問の手掛かりに当てはまりません。
- エベンチマーク:他社や基準となる事例と比べて、自分の水準がどのあたりかを測ることです。比べる相手が外にありますので、自分の工程が時間の流れの中で落ち着いているかどうかは見ていません。
この問題の用語
- 管理図時系列で起きるデータのばらつきを折れ線で表し、管理限界線で見る図です。限界線を越えたら、いつもと違う原因が起きたと判断します。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成24年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54
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