平成25年度 秋期 午前 問74
企業活動
リーダシップに関する問題
リーダシップのスタイルは,その組織の状況に合わせる必要がある。組織とリーダシップの関係に次のことが想定できるとすると,野球チームの監督のリーダシップのスタイルとして,図の d と考えられるものはどれか。
〔組織とリーダシップの関係〕
組織は発足当時,構成員や仕組みの成熟度が低いので,リーダが仕事本位のリーダシップで引っ張っていく。成熟度が上がるにつれ,リーダと構成員の人間関係が培われ,仕事本位から人間関係本位のリーダシップに移行していく。更に成熟度が進むと,構成員は自主的に行動でき,リーダシップは仕事本位,人間関係本位のいずれもが弱まっていく。
〔図〕
仕事本位のリーダシップが 仕事本位のリーダシップが
強い 弱い
┌──────────────┬──────────────┐
人間関係本位の │ │
リーダシップが │ ●b ●c │
強い │ /‾‾‾‾‾‾‾‾\ │
├────────/────────────\────┤
人間関係本位の │ / \ │
リーダシップが │ ●a ●d │
弱い │ / \ │
└──────────────┴──────────────┘
(注)曲線は上に凸の山形で,左下の a から b・c を通って右下の d へ至る。
a → b → c → d の順に組織の成熟度が上がる。- アうるさく言うのも半分くらいで勝てるようになってきた。
- イ勝つためには選手と十分に話し合って戦略を作ることだ。
- ウ勝つためには選手に戦術の立案と実行を任せることだ。
- エ選手をきちんと管理することが勝つための条件だ。
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✓ これが正解ウ勝つためには選手に戦術の立案と実行を任せることだ。
解説
点 d は仕事本位も人間関係本位も弱く、任せる段階です。
設問は、組織の成熟度とリーダシップの関係を表した図の中で、点 d に当たる監督の姿勢を選ばせています。見る軸は二つで、仕事本位のリーダシップが強いか弱いか、人間関係本位のリーダシップが強いか弱いかです。図の横は右へ行くほど仕事本位が弱くなり、縦は下へ行くほど人間関係本位が弱くなります。点 d は右下にあるので、どちらも弱い状態です。前置きの文の最後も、成熟度が更に進むと構成員は自主的に行動でき、どちらのリーダシップも弱まっていくと述べており、これが点 d の説明そのものになっています。手も口も出さないのは監督が投げ出したからではなく、選手が自分たちで考えて動けるようになったからです。同じように関与しない姿勢でも、成熟度の低い組織で行えば単なる放任になります。よって、選手に戦術の立案と実行を任せるという姿勢が点 d に当たります。図の点を問う設問では、二つの軸それぞれの強弱を書き出してから、四つの肢を四つの点へ一つずつ割り当ててください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アうるさく言うのも半分くらいで勝てるように…:うるさく言うのも半分くらいで勝てるようになってきたという言い方は、仕事への口出しが減りながらも残っている段階を表します。人間関係の面ではまだ関与が強く、図では右上の点 c にあたります。
- イ勝つためには選手と十分に話し合って戦略を…:選手と十分に話し合って戦略を作るという姿勢は、人間関係の面で関与が強く、しかも戦略を決めるのは監督のままです。仕事の面でも関与が強い段階で、図では左上の点 b に対応します。
- エ選手をきちんと管理することが勝つための条…:選手をきちんと管理することを勝つ条件に挙げる姿勢は、仕事の面で関与が強く、人間関係の面は薄い状態です。発足当時にリーダが引っ張っていく段階にあたり、図では左下の点 a に対応します。
この問題の用語
- リーダシップリーダーシップと同じもので、規格や設問での表記の違いです。組織が成熟するほど、任せる方向へ移していきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
出典:平成25年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74
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