平成29年度 春期 午前 問51
プロジェクトマネジメント
完成時総コスト見積り(EAC)
期間 10 日間のプロジェクトを,5 日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
表(単位は百万円ではなく万円)
| 管理項目 | 金額(万円) |
|---|---|
| 完成時総予算(BAC) | 100 |
| プランドバリュー(PV) | 50 |
| アーンドバリュー(EV) | 40 |
| 実コスト(AC) | 60 |
- ア110
- イ120
- ウ135
- エ150
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✓ これが正解エ150
解説
総予算をいまのコスト効率で割って 150 です。
設問は、アーンドバリュー分析で得た 5 日目終了時点の値から、完成時総コスト見積りが何万円になるかを問うています。使う数は三つだけで、完成時の総予算にあたる 100、実際に終えた仕事の価値にあたる 40、そのために実際に支払った 60 です。設問に出てくる日数は、この計算には一つも入りません。まず現在のコスト効率を出します。これは終えた仕事の価値を支払った金額で割った比で、1 円払って何円ぶんの仕事ができているかを表し、本問では 40 を 60 で割った 3 分の 2 になります。1 を下回っているので費用がかさんでいる状態です。次に設問の条件を読みます。いまの効率が今後も続くと書かれているので、残りの仕事にも同じ比が掛かり続けるという前提です。すると完成までの総額は、総予算をこの比で割った 150 になります。支払った 60 に、残りの仕事 60 をこの比で割った 90 を足しても同じ値になり、検算が合います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア110:支払った 60 に、総予算 100 からいまの時点で終えている予定だった 50 を引いた残り 50 を、そのまま足した数です。残りを測るのに、実際に終えた仕事の価値ではなく予定の金額を使っているうえ、今後も同じ比で進むという条件も使っていません。
- イ120:総予算に、支払った額と終えた仕事の価値との差を足しただけの形です。既に出てしまった超過分を一度足して終わりにしており、これから先の仕事にも同じ比が掛かり続けるという条件を落としています。
- ウ135:支払った 60 に、残りの仕事 60 を進み具合の効率 0.8 で割った 75 を足した数です。設問はコスト効率がこのまま続くと指定しているので、最後まで同じ比で割り切る必要があります。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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