平成29年度 春期 午前 問52
プロジェクトマネジメント
アローダイアグラムに関する問題
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は 0 日目とする。
アローダイアグラム ※結合点に ①〜⑦ の番号を付けた(原典の図には番号は無い) ※凡例: 矢印の上が作業名・下が所要日数/破線の矢印はダミー作業 ┌────────┬────────┬────────┬──────────┐ │ 作業 │ 始まり → 終わり │ 所要日数 │ ├────────┼────────┴────────┼──────────┤ │ A │ ① → ③ │ 5 │ │ B │ ① → ② │ 10 │ │ ダミー │ ② ⇢ ③ │ 0 │ │ F │ ② → ⑤ │ 10 │ │ C │ ③ → ④ │ 20 │ │ D │ ③ → ⑥ │ 30 │ │ E │ ③ → ⑤ │ 10 │ │ G │ ④ → ⑥ │ 20 │ │ ダミー │ ⑤ ⇢ ⑥ │ 0 │ │ H │ ⑥ → ⑦ │ 10 │ └────────┴─────────────────┴──────────┘
- ア作業 C を最も早く開始できるのは 5 日目である。
- イ作業 D はクリティカルパス上の作業である。
- ウ作業 E の余裕日数は 30 日である。
- エ作業 F を最も遅く開始できるのは 10 日目である。
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✓ これが正解ウ作業 E の余裕日数は 30 日である。
解説
作業 E の余裕日数が 30 日になります。
設問は、アローダイアグラムから読み取ったこととして適切なものを選ばせています。四つの肢はどれも図を読む主張なので、先に表を二枚作ってしまうのが早道です。一枚目は各結合点の最も早い時刻で、出発点から順に、入ってくる矢印のうち最も遅く着くものに合わせて埋めます。二枚目は各結合点の最も遅い時刻で、終点から逆にたどり、出ていく矢印のうち最も早く出発しなければならないものに合わせて埋めます。この図には所要日数が 0 の矢印が二本あり、日数は足さないものの順序の制約としては効くので、必ず経路に数えます。二枚そろえば、あとは読むだけです。ある作業の余裕日数は、終点側の最も遅い時刻から始点側の最も早い時刻を引き、そこからその作業の所要日数をさらに引いた値になります。全体は 60 日で終わり、この引き算で 30 日ぶんの余裕を持つ作業がある、という読み取りが答えです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア作業 C を最も早く開始できるのは 5 …:作業 C の開始点に着けるのが 5 日目だとしています。その結合点には所要日数 0 の矢印を経由する別の経路も入っていて、そちらは 10 日かかるため、最も早い時刻は 10 日目になります。片方の経路だけを見ると出てしまう数です。
- イ作業 D はクリティカルパス上の作業であ…:作業 D がクリティカルパスの上にあるとしています。所要日数そのものは長いものの、この作業を通る経路は最も長くたどっても 50 日にとどまり、全体の 60 日を決めているのは別の経路なので、その上には乗っていません。
- エ作業 F を最も遅く開始できるのは 10…:作業 F を始められる最も遅い時刻を 10 日目としています。10 日目のほうは最も早く始められる時刻で、最も遅い時刻は終点側から逆算した 40 日目です。二枚の表を取り違えると出てしまう形です。
この問題の用語
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- ダミー作業アローダイアグラムで、所要日数0の点線として描く見かけの作業です。実際の仕事ではなく、作業どうしの順序の制約だけを表します。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問53:クラッシングに該当するもの(クリティカルパス)
- 令和6年度 春期 午前 問74:因果関係に関する問題(アローダイアグラム)
- 令和6年度 春期 午前 問52:最早結合点時刻に関する問題(ダミー作業)
- 令和5年度 秋期 午前 問53:スケジュールに関する問題(ダミー作業)
- 令和3年度 秋期 午前 問52:アローダイアグラムに関する問題(アローダイアグラム)
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