平成31年度 春期 午前 問52
プロジェクトマネジメント
完成時総コスト見積り(EAC)
ある組織では,プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間 10 日間のプロジェクトの,5 日目の終了時点の状況は表のとおりである。この時点でのコスト効率が今後も続くとしたとき,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
| 管理項目 | 金額(万円) |
|---|---|
| 完成時総予算(BAC) | 100 |
| プランドバリュー(PV) | 50 |
| アーンドバリュー(EV) | 40 |
| 実コスト(AC) | 60 |
- ア110
- イ120
- ウ135
- エ150
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✓ これが正解エ150
解説
完成時総予算を、いまのコスト効率で割ると150万円になります。
アーンドバリューマネジメントでは、コスト効率を、いままでに実際に稼いだ出来高の金額を、そのために掛かった実コストで割った比で測ります。設問の数値では、稼いだ出来高が 40 万円、掛かった実コストが 60 万円なので、コスト効率は 40 を 60 で割った値、つまり 3 分の 2 になります。この効率が今後もこのまま続く、という前提を置いたときの完成時の総コスト見積りは、あらかじめ組んであった完成時総予算を、いまのコスト効率で割り戻して求めます。式に当てはめると、100 を 3 分の 2 で割る形になり、100 に 3 分の 2 の逆数の 2 分の 3 を掛けて 150 が得られます。単位はそのまま万円で、これがこの前提の下での完成時の総コストになります。正解の肢はこの 150 万円という値です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア110:110 万円だと述べています。完成時総予算 100 に、実コスト 60 と計画価値 50 の差である 10 を足すと、この値になります。いまのコスト効率で割り戻すという設問の前提とは筋道が違います。
- イ120:120 万円だと述べています。完成時総予算 100 に、実コスト 60 を計画価値 50 で割った 1.2 を掛けると、この値になります。割り戻すのに使うのは出来高と実コストの比であって、計画価値と実コストの比ではありません。
- ウ135:135 万円だと述べています。実コスト 60 に、残る出来高 60 を出来高 40 と計画価値 50 の比である 0.8 で割った 75 を足すと、この値になります。進み具合の比で残りを見積もる別の式の値であり、コスト効率で割り戻す設問の前提とは違います。
この問題の用語
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52
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