令和2年度 10月 午前 問54
プロジェクトマネジメント
リスク対応戦略に関する問題
PMBOK ガイド 第 6 版によれば,脅威と好機の,どちらに対しても採用されるリスク対応戦略として,適切なものはどれか。
- ア回避
- イ共有
- ウ受容
- エ転嫁
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✓ これが正解ウ受容
解説
選択肢の中では、受容が好ましくない事象と機会に共通します。
この設問は、災いの管理で用いる対応の方針のうち、好ましくない事象への向き合い方と、有利な機会への向き合い方の両方に置かれる方針を選ぶ問いです。ですから、それぞれの方針が対応の一覧のどちらか片側にしか置かれていないのか、それとも両側に共通して置かれているのかという一点で見分けます。この二つの一覧は基本的に対で作られていて、悪い方向を避けるための方針と、良い方向を引き寄せるための方針が、名前を変えて並びます。ですから、たとえば影響を弱めるものと影響を強めるものが対になり、責任を移すものと利益を分け合うものが対になります。選択肢に挙がった方針のなかでは、特別に手を打たずそのまま受け入れる方針が、名前をそのまま両側に共通して置かれています(第6版では、上位へ判断を委ねるエスカレーションも両側に置かれますが、選択肢にはありません)。ですから、両側に共通で置かれる方針が答えになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア回避:回避を挙げています。この方針は好ましくない事象を絶ち切るための片側の一覧に置かれるもので、有利な機会を扱う一覧では活用という別の名前に置き換わります。
- イ共有:共有を挙げています。この方針は有利な機会を他者と分け合うための片側の一覧に置かれるもので、好ましくない事象を扱う一覧では転嫁という別の名前に置き換わります。
- エ転嫁:転嫁を挙げています。この方針は好ましくない事象の責任を他者へ移すための片側の一覧に置かれるもので、有利な機会を扱う一覧では共有という別の名前に置き換わります。
この問題の用語
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問54
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問37:サイドチャネル攻撃に該当するもの(脅威)
- 令和6年度 秋期 午前 問68:アンゾフの成長マトリクスの説明(脅威)
- 令和4年度 秋期 午前 問41:リスクアセスメントに関する問題(リスク対応)
- 令和3年度 秋期 午前 問51:フェーズ・ゲートに関する問題(リスク対応)
- 平成29年度 春期 午前 問54:リスク転嫁に関する問題(リスク対応)
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