平成23年度 特別 午前Ⅱ 問6
システム監査
監査調書に関する記述
監査調書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア記載事項について被監査部門の承認を受ける。
- イ実施した監査手続を記載し,証拠資料は写しでなく原資料を添付して保管する。
- ウ被監査部門から入手した証拠資料の写しに被監査部門の承認印を受ける。
- エ必要に応じて被監査部門から入手した証拠資料を添付して保管する。
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✓ これが正解エ必要に応じて被監査部門から入手した証拠資料を添付して保管する。
解説
監査調書には、必要に応じて入手した証拠資料を添付して保管します。
監査調書は、システム監査人が実施した監査手続とその結果、入手した監査証拠などを記録した、監査人自身の作業記録です。見分ける軸は、監査調書が監査人の責任で作成・保管するものであり、被監査部門の承認を受けるための書類ではないという点です。監査意見や指摘の裏付けとなる資料は、必要に応じて監査調書に添付して保管しておき、後から結論の根拠をたどれるようにします。添付する資料は、裏付けとして十分であれば原資料に限られません。調書は監査人のための記録で、証拠を付けて後から根拠を示せるようにするもの、と押さえると選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア記載事項について被監査部門の承認を受ける…:監査調書は監査人が自らの責任で作成する記録で、その内容を被監査部門に承認してもらう性格のものではありません。事実関係を被監査部門と確かめることはあっても、調書そのものの承認は求めません。
- イ実施した監査手続を記載し,証拠資料は写し…:証拠資料を原資料に限ると、被監査部門が業務で使う書類まで持ち出すことになりかねません。監査の裏付けとして足りるのであれば写しで構わず、原資料の添付を求める決まりではありません。
- ウ被監査部門から入手した証拠資料の写しに被…:入手した写しに被監査部門の承認印を受けることは、監査調書の要件ではありません。資料の出所や入手した日などを記録しておけば裏付けとして足り、一律に承認印をもらう手間をかける必要はありません。
この問題の用語
- 監査調書監査人が行った監査手続の、実施記録のことをいいます。監査意見の根拠となるもので、基準書をまとめたものではありません。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- 被監査部門監査を受ける側の部門のことです。求められた調査には応じますが、存在しない証憑を作ったり、監査の項目を自分で決めたりはしません。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
出典:平成23年度 特別 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(監査調書)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(証拠)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問8:監査計画の必要性についての記述(監査証拠)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問4:改善勧告に関する問題(被監査部門)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問5:監査報告書に関する記述(被監査部門)
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