平成26年度 春期 午前Ⅱ 問7
システム監査
監査調書に関する記述
監査調書に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア記載事項について被監査部門の承認を受ける。
- イ実施した監査手続を記載し,証拠資料は写しでなく原資料を添付して保管する。
- ウ被監査部門から入手した証拠資料の写しに被監査部門の承認印を受ける。
- エ必要に応じて被監査部門から入手した証拠資料を添付して保管する。
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✓ これが正解エ必要に応じて被監査部門から入手した証拠資料を添付して保管する。
解説
監査調書には、必要に応じて入手した証拠資料を添付して保管します。
監査調書は、システム監査人が実施した監査手続とその結果、入手した監査証拠、そこから得た結論などを記録した、監査人自身の作業記録です。監査意見の裏付けとなるものなので、必要に応じて被監査部門から入手した証拠資料を添付し、適切に保管しておきます。見分ける軸は、監査調書が誰のための記録かです。監査調書は監査人が自らの責任で作成するもので、被監査部門の承認を受けたり、写しに承認印を求めたりすることは前提にしていません。また、証拠資料は原本である必要はなく、写しでも監査の証拠として用いることができます。監査調書は監査人の手元の記録であり、内容の正しさを支えるのも監査人自身、と覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア記載事項について被監査部門の承認を受ける…:監査調書は、監査人が自らの判断と責任で作成する記録です。記載した内容について被監査部門の承認を受ける必要はなく、承認を前提にすると監査人の独立した判断が損なわれるおそれもあります。
- イ実施した監査手続を記載し,証拠資料は写し…:実施した監査手続を記載する点は正しいものの、証拠資料を原資料に限る必要はありません。原資料は被監査部門の業務で使われているものなので、写しを入手して添付するのが一般的です。
- ウ被監査部門から入手した証拠資料の写しに被…:被監査部門から入手した証拠資料の写しに、いちいち被監査部門の承認印を受けることは求められていません。証拠として使えるかどうかは、入手の経緯や資料の内容を踏まえて監査人自身が判断します。
この問題の用語
- 監査調書監査人が行った監査手続の、実施記録のことをいいます。監査意見の根拠となるもので、基準書をまとめたものではありません。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- 被監査部門監査を受ける側の部門のことです。求められた調査には応じますが、存在しない証憑を作ったり、監査の項目を自分で決めたりはしません。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
出典:平成26年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(監査調書)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(証拠)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問8:監査計画の必要性についての記述(監査証拠)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問4:改善勧告に関する問題(被監査部門)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問5:監査報告書に関する記述(被監査部門)
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