令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5
システム監査
試査に関する問題
システム監査において実施される“試査”に該当するものはどれか。
- ア監査対象に最も適合した監査手続を決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
- イ計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
- ウ全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
- エ抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
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✓ これが正解エ抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
解説
試査は、一部を抽出して手続を適用し、全体の正当性を判断する方法です。
試査は、監査対象の母集団から一定の件数を抽出し、抽出したものに監査手続を適用して、その結果から母集団全体の正当性について判断する方法です。全件を確かめるには時間と費用がかかりすぎる場合に、サンプリングした結果から全体を推定することで、効率よく監査証拠を得られます。字面に試の字が入っていますが、手法を試してみることや、試験的に全件に当ててみることを意味するのではありません。一部を抜き出して全体を判断するという構造が要点です。抽出しているかどうかと、判断の対象が全体であることの二つを確かめると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査対象に最も適合した監査手続を決定する…:最も合う監査手続を決めるために監査技法をいくつか試すことは、手続を選ぶための準備の作業です。抽出した項目から全体を判断するという試査の考え方とは関係がありません。
- イ計算モジュールの正確性を確認するために,…:ソースプログラムをレビューして計算モジュールの正確性を確かめるのは、コードレビューによる検証です。データを抽出して全体を推し量る方法ではないので、試査にはあたりません。
- ウ全てのトランザクションデータに監査手続を…:全てのトランザクションデータに監査手続を当てるのは、全件を対象にする方法です。試験的にという言葉が付いていても、抽出を行わない点で、一部から全体を判断する試査とは逆の方法です。
この問題の用語
- サンプリング全体から一部を抜き出して調べ、全体の傾向を推し量る方法です。全部を調べるより手間が少なく、品質管理や監査、統計調査で使われます。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問9:ITに係る全般統制に該当するもの(レビュー)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(システム監査)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問21:トランザクションに関する問題(トランザクション)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問10:業務処理統制に関する問題(サンプリング)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問17:トランザクションログに関する問題(トランザクション)
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