平成24年度 春期 午前Ⅱ 問16
企業活動
リーダシップに関する問題
リーダシップのスタイルは,その組織の状況に合わせる必要がある。組織とリーダシップの関係に次のことが想定できるとすると,野球チームの監督のリーダシップのスタイルとして,図のdと考えられるものはどれか。
〔組織とリーダシップの関係〕
組織は発足当時,構成員や仕組みの成熟度が低いので,リーダが仕事本位のリーダシップで引っ張っていく。成熟度が上がるにつれ,リーダと構成員の人間関係が培われ,仕事本位から人間関係本位のリーダシップに移行していく。更に成熟度が進むと,構成員は自主的に行動でき,リーダシップは仕事本位,人間関係本位のいずれもが弱まっていく。
リーダシップのスタイルの図:
- 横軸: 左半分が「仕事本位のリーダシップが強い」,右半分が「仕事本位のリーダシップが弱い」
- 縦軸: 上半分が「人間関係本位のリーダシップが強い」,下半分が「人間関係本位のリーダシップが弱い」
- 曲線: 左下端から上へ伸びて中央上部で頂点となり,右下端へ下がる山形の曲線
- 点a: 曲線の左側・下半分(仕事本位が強い,人間関係本位が弱い)
- 点b: 曲線の左側・上半分(仕事本位が強い,人間関係本位が強い)
- 点c: 曲線の右側・上半分(仕事本位が弱い,人間関係本位が強い)
- 点d: 曲線の右側・下半分(仕事本位が弱い,人間関係本位が弱い)
- アうるさく言うのも半分くらいで勝てるようになってきた。
- イ勝つためには選手と十分に話し合って戦略を作ることだ。
- ウ勝つためには選手の足を引っ張らないことだ。
- エ選手をきちんと管理することが勝つための条件だ。
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✓ これが正解ウ勝つためには選手の足を引っ張らないことだ。
解説
成熟が進んだdでは、口出しを控えて選手の自主性に任せる姿勢になります。
設問の考え方では、組織の成熟度に応じてリーダシップのスタイルが移っていきます。見分ける軸は、図の点dが仕事本位と人間関係本位のどちらのリーダシップも弱い位置にあることです。発足当時は仕事本位で強く引っ張り、成熟につれて人間関係も重視し、さらに仕事本位を弱めて人間関係本位が中心になり、最後には構成員が自主的に行動できるので、リーダはどちらの働きかけも弱めます。監督の言葉に当てはめると、細かく管理も対話もせず、選手が力を出すのを邪魔しないという姿勢がdに合います。図の4点を発足から成熟への順と結び付けると、各言葉の当てはまる位置が見えてきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アうるさく言うのも半分くらいで勝てるように…:うるさく言うのを半分くらいに減らしたという言葉は、管理の強さを残しながら和らげ始めた段階を表しています。仕事本位の働きかけがまだ残っており、どちらの働きかけも弱まったdの姿勢とは違います。
- イ勝つためには選手と十分に話し合って戦略を…:選手と十分に話し合って戦略を作るという姿勢は、構成員との関係を重視し、対話を通じて引っ張るものです。人間関係本位のリーダシップが強い位置にあたり、どちらも弱まったdではありません。
- エ選手をきちんと管理することが勝つための条…:選手をきちんと管理することが勝つ条件だという考え方は、リーダが仕事本位で強く引っ張る姿勢です。組織が発足して間もない段階の位置にあたり、成熟が進んだdとは逆の端です。
この問題の用語
- リーダシップリーダーシップと同じもので、規格や設問での表記の違いです。組織が成熟するほど、任せる方向へ移していきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
出典:平成24年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問16
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問15:集団思考の説明(組織)
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