平成26年度 春期 午前Ⅱ 問8
セキュリティ関連法規
個人情報に関する問題
個人情報の取得に関して,JIS Q 15001における個人情報取得時の要求事項への準拠性を監査した。指摘事項に該当するものはどれか。
- アWebサイトから注文するシステムにおいて,利用者が注文申込みボタンを押し,注文受付完了画面が表示された時点で,個人情報の利用目的を表示している。
- イ営業担当者が,顧客から口頭で注文を受ける際,顧客に対して口頭で個人情報の利用目的を伝えている。
- ウ商品購入者に商品を利用した感想を答えてもらうアンケートはがきに,個人情報の利用目的を記載している。
- エ通信販売コールセンタのオペレータが,電話で注文を受ける際,電話を通して顧客に個人情報の利用目的を伝えている。
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✓ これが正解アWebサイトから注文するシステムにおいて,利用者が注文申込みボタンを押し,注文受付完了画面が表示された時点で,個人情報の利用目的を表示している。
解説
注文完了後に利用目的を表示するのでは、取得前の明示になりません。
JIS Q 15001では、本人から書面で直接個人情報を取得する場合、あらかじめ利用目的などを本人に明示し、同意を得ることを求めています。Webサイトの入力画面から個人情報を受け取ることも、この書面による直接取得にあたります。注文申込みのボタンを押して注文受付が完了した画面で初めて利用目的を示すのでは、個人情報を受け取った後になってしまい、取得の前に明示するという要求を満たしません。見分ける軸は、取得の方法が書面かどうかと、利用目的を示すのが取得の前か後かです。口頭や電話で注文を受ける場面は書面による直接取得にあたらず、利用目的を通知すればよいとされます。出題当時のJIS Q 15001は2006年版で、その後改正されています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ営業担当者が,顧客から口頭で注文を受ける…:営業担当者が口頭で注文を受けるのは、書面による直接の取得ではありません。この場合は利用目的を本人に通知するか公表すればよく、顧客に口頭で利用目的を伝えている対応は要求事項を満たしています。
- ウ商品購入者に商品を利用した感想を答えても…:アンケートはがきは、本人が書面に記入して個人情報を提供する方法です。はがきに利用目的を記載しておけば、回答する前に本人が利用目的を知ることができるので、取得前に示すという要求に沿っています。
- エ通信販売コールセンタのオペレータが,電話…:電話で注文を受ける場合も、書面による直接の取得にはあたりません。オペレータが電話を通じて顧客に利用目的を伝えれば、本人への通知として要求を満たすので、指摘事項にはなりません。
この問題の用語
- 個人情報生きている個人を特定できる情報。氏名や生年月日のほか、ほかの情報と組み合わせれば特定できるものも含みます。
- JIS Q 15001個人情報を守る仕組みの要求事項をまとめた日本産業規格です。書面で直接取得するときは、利用目的を書面で示して同意を得ます。
- 指摘事項監査で見つかった、直すべき点として報告書に書かれる事柄です。決まりどおりに行われていた行為は、ここには含まれません。
出典:平成26年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問7:監査報告書に関する問題(指摘事項)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問5(指摘事項)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問6:プライバシーマークに関する問題(個人情報)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問19:CSIRTの説明(JIS Q 15001)
- 平成21年度 春期 午前Ⅱ 問14:個人情報の条件(個人情報)
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