令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問10
内部統制
統制環境に該当するもの
金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”における,内部統制の基本的要素である統制環境に該当するものはどれか。
- ア職務の分掌
- イ組織構造及び慣行
- ウ内部監査
- エ内部通報制度
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✓ これが正解イ組織構造及び慣行
解説
組織構造及び慣行は、基本的要素のうち統制環境に含まれます。
統制環境は、組織の気風を決め、組織内の全ての者の統制に対する意識に影響を与えるもので、他の基本的要素の基礎になります。統制環境に含まれる事項としては、誠実性及び倫理観、経営者の意向及び姿勢、経営方針及び経営戦略、取締役会や監査役等の有する機能、組織構造及び慣行、権限及び職責、人的資源に対する方針と管理などが挙げられています。組織がどのような構造を持ち、どのような慣行で動いているかは、まさに組織の気風を形づくる要素です。他の三つは、業務の中の手続、独立した立場からの評価、情報の伝達経路にあたり、別の基本的要素に属します。組織の土台か、日々の仕組みかで分けると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア職務の分掌:職務の分掌は、権限と職責を分けて担当させることで、誤りや不正が起きにくいようにする手続です。業務の中で命令の実行を確保する仕組みとして、統制活動の側で扱われます。
- ウ内部監査:内部監査は、業務から独立した立場で内部統制の整備と運用を評価する活動です。内部統制が有効に働いているかを確かめる仕組みとして、モニタリングのうちの独立的評価にあたります。
- エ内部通報制度:内部通報制度は、通常の報告経路とは別に、不正や問題を伝えられるようにする仕組みです。組織内の情報が正しく伝わることを確保する手段として、情報と伝達の要素で扱われます。
この問題の用語
- 内部監査組織が自分たちの仕組みを、業務の担当から離れた立場の者が点検すること。結果は改善のための見直しに使われます。
- モニタリング活動が決めたとおり行われているかを継続して監視すること。システムの稼働や計画の進み具合を見て、異常やずれに早く気づくために行います。
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問15:集団思考の説明(組織)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問10:全般統制に関する問題(内部統制)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:3線モデルに関する問題(内部監査)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問4:フォローアップに関する問題(モニタリング)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問19:NISTに関する問題(モニタリング)
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