平成21年度 秋期 問43
システム開発技術
導入時に必要な作業
新しい業務ソフトウェアの開発が完了し,実環境へ導入することになった。当該ソフトウェアの導入時に必要な作業として,適切なものはどれか。
- ア業務実施状況監視やバッチ処理投入などに必要な運用コストの見積り
- イディスク容量など,必要なハードウェア資源の確保
- ウ当該ソフトウェアで実現する機能の決定
- エ当該ソフトウェアの開発工数の見積り
答えと解説を見る
✓ これが正解イディスク容量など,必要なハードウェア資源の確保
解説
実際に置く段なので、置き場と資源を先に確保しておきます。
作り終えたものを、実際に動く場へ移す段が導入でした。移す前に確かめるのは、受け入れる側の構えが整っているかです。ディスクに、必要な容量が残っているかを見ます。処理の力も、通信の帯域も、足りるかどうかを確かめます。だからハードウェアの資源を確保すると述べた肢が当たります。足りないまま移せば、動き始めた途端に詰まってしまいます。移す手順も、戻す手順も、あらかじめ決めておきます。うまくいかなかったときに元へ戻せる備えが必要だからです。これに対し、何を実現するかは要件を定める段で決めました。どれだけの手間で作れるかを読むのも、作る前の話です。運用に掛かるコストを見積もるのも、計画の段に置かれます。つまり残る三つは、いずれも導入より手前の工程でした。シラバスも、調達の流れの中に受入れと検収を置いています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア業務実施状況監視やバッチ処理投入などに必…:運用に掛かるコストを見積もると述べた肢のほうです。日々の見張りや処理に、どれだけ掛かるかを出します。作るかどうかを判じるための材料にあたりました。だから計画を立てる段に置かれる作業です。置く段より、ずっと手前にあります。
- ウ当該ソフトウェアで実現する機能の決定:何を実現するかを決めるというのが、この肢です。利用する側の求めを聞き取り、整理して並べていきます。ここが定まって初めて、作る作業が始まりました。導入は、その作業が終わった後に来ます。かなり前に置かれる段でした。
- エ当該ソフトウェアの開発工数の見積り:作る手間を見積もると述べた肢が、こちらに当たります。どれだけの人手と月数が必要かを、先に読みます。日程もコストも、この見積りを土台に決まりました。作り始める前に行う作業なので、導入の段ではありません。最も手前にあります。
この問題の用語
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問43
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)