平成22年度 春期 問98
経営戦略
外部環境に関する問題
〔中問C・事業戦略立案〕〔ストラテジ〕〔S 社の状況〕の中で,強みに分類されるものとして,適切な組合せはどれか。
〔中問C の記述(抜粋・再掲)〕健康食品メーカの S 社の企画部では,健康菓子事業の戦略立案を進めており,自社の状況を SWOT 分析での強み,弱み,機会,脅威に分類して認識した。
〔S 社の状況〕
1. 営業拠点数が他社よりも少ない。
2. 競合する T 社の健康菓子事業の撤退が決まった。
3. 競合他社よりも高い商品企画力をもっている。
4. 健康志向の高まりで,健康食品への関心が高まっている。
5. 工場の老朽化が進んでいる。
6. 少子化によって子供の人口が減少している。
7. 食品の安全性に対する消費者の目が厳しくなっている。
8. 顧客の会員化によって顧客情報が集まり,富裕層の会員獲得にも成功している。
- ア(1) と (5)
- イ(2) と (4)
- ウ(3) と (8)
- エ(6) と (7)
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ(3) と (8)
解説
自社の中にあって有利なものだけが、強みの側に入ります。
八つの状況を、先に四つの升へ全部振り分けます。一つずつ肢と見比べるより、そのほうが速く確かでした。自社の中にあって有利なものが、強みになります。他社より高い企画の力は、そこに入りました。会員から集まる情報と、富裕な層の会員も同じ升です。この二つを挙げた肢が当たりました。同じ中の側で不利なものは、弱みの升に入ります。拠点の少なさと、工場の古さがそれでした。外部環境で追い風になるものは、機会の升に入りました。相手の撤退と、健康への関心の高まりがそこに入ります。外にあって不利なものが、脅威の側でした。子供の数の減りと、安全への厳しい目がそれです。四つの升に二つずつで、八つと合いました。漏れがありません。振り分けが先でした。箱ごとに二つずつでした。シラバスも、この分析を経営の用語として挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア(1) と (5):拠点の少なさと工場の古さを挙げた肢のほうです。どちらも自社の中の話ではありました。ところが、どちらも困りごとに当たります。有利ではないので、弱みの升に入りました。片側の軸だけが合っていました。有利と不利がそこで逆です。
- イ(2) と (4):相手の撤退と関心の高まりを挙げた肢が、こちらです。どちらも追い風なので、有利ではあります。けれども自社では決められない出来事のほうでした。中ではなく、外の升に入ります。機会に当たる二つです。軸の片方がそこで違いました。
- エ(6) と (7):子供の減りと厳しい目を挙げた肢が、こちらです。どちらも自社では動かせない出来事です。そのうえ、どちらも向かい風に当たりました。外にあって不利なので、脅威の升に入ります。二つの軸とも外れています。四つの中で最も遠い組です。
この問題の用語
- 企画何のために作るのかを決め、進める形をまとめる最初の段階です。ここで業務の進め方そのものを見直すと、大きな改善につながります。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問98(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問92:ゼロトラストに関する問題(脅威)
- 令和8年度 問89:脅威に関する問題(脅威)
- 令和8年度 問55:DDoSに関する問題(脅威)
- 令和7年度 問93:脅威の説明(脅威)
- 令和7年度 問70:セキュリティパッチに関する問題(脅威)
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