平成25年度 春期 (特別措置試験) 問92
サービスマネジメント
サービスレベル管理に関する問題
〔中問B・会計システムの導入〕〔マネジメント〕保守,運用に関する G 社の基本サービスでは,経理部の新システムの利用及びサポートに関する要望を満たさない事項が幾つかある。その中の要望に対して内容を定量的に示して,改善要望したい。要望として,適切なものはどれか。
〔中問B の記述(抜粋・再掲)〕基本サービスは(a)問合せ対応は平日だけで電子メールのみ,(b)障害の切分けと発見されたバグの修正対応,(c)サービス提供時間は平日9:00〜19:00,(d)障害発生時から9時間以内に復旧・日次バックアップ・1か月分のデータ保管。満たされていない要望は(1)電話での問合せ対応,(3)利便性向上のための修正,(5)繁忙期の夜間・休日の利用と問合せ対応。
- ア新システムで障害が発生した場合は,24時間以内に復旧を行ってほしい。
- イ新システムの障害の切分けとバグの修正は速やかに行ってほしい。
- ウ前日に依頼することによって,夜間は22:00まで,休日は9:00から17:00まで新システムを利用できるようにして,問合せにも対応してほしい。
- エデータのバックアップは間違いのないように実施し,1週間分のバックアップデータの保管を行ってほしい。
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✓ これが正解ウ前日に依頼することによって,夜間は22:00まで,休日は9:00から17:00まで新システムを利用できるようにして,問合せにも対応してほしい。
解説
直す案は、いまどうなっているかと比べてから出します。
求められているのは、まだ叶わない望みを数字で言い直したものです。条件は二つあり、どちらも満たさなければ選べません。夜は二十二時まで、休みは九時から十七時までと述べた肢が当たります。忙しい時期に夜や休みも使いたい願いは、まだ通っていません。そのうえ時刻で示されているので、守れたかどうかを測れます。戻すまでを二十四時間にする肢には、数字が入っています。ところが今の取り決めは九時間なので、かえって長くなってしまいます。控えを一週間ぶんにする肢も、今の一か月ぶんより短くなります。どちらも直す案のはずが、今より低いところを求めています。速やかに直してほしい肢は、そもそも測れる言い方ではありません。サービスレベル管理では、今の値を確かめてから案を出します。今を見ずに書くと、後退を改善と呼びます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア新システムで障害が発生した場合は,24時…:戻すまでを二十四時間にしてほしい、という望みです。数字で示されている点は、確かに条件に合います。ところが今の取り決めは、九時間で戻すことでした。二十四時間では、かえって長くなってしまいます。緩める話を問われたなら、これが答えです。
- イ新システムの障害の切分けとバグの修正は速…:切り分けと直しを速やかに、という望みです。直してほしいという向き自体は自然でした。ところが速やかにでは、三時間でも三日でも通ります。測れないので、守れたかどうかを言えません。急ぐ気持ちを問われたなら、これが答えです。
- エデータのバックアップは間違いのないように…:間違いなく控えを取り、一週間ぶん残す望みです。間違いなくという言い方は、やはり測れません。そのうえ今は、一か月ぶんを残す取り決めでした。一週間に縮めれば、戻せる範囲が狭くなります。短くする話を問われたなら、これが答えです。
この問題の用語
- サービスレベル管理提供するサービスの目標を顧客と合意し、守れているかを測って保つ活動。稼働率や応答時間を数字で決めます。
- 会計お金の動きを記録し、まとめて報告する仕事のことをいいます。在庫の評価のしかたなど、決められた方法に従って計算します。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問92
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問53:SLAに関する問題(サービスレベル管理)
- 令和元年度 秋期 (特別措置試験) 問48:サービスレベル管理に関する問題(サービスレベル管理)
- 平成30年度 秋期 (特別措置試験) 問56:PDCAサイクルのAに当たるもの(サービスレベル管理)
- 平成27年度 春期 (特別措置試験) 問38:SLAに関する問題(サービスレベル管理)
- 平成26年度 秋期 (特別措置試験) 問31:サービスレベル合意書に関する問題(サービスレベル管理)
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