平成26年度 春期 (特別措置試験) 問92
企業活動
売上総利益率
〔中問B・製品の製造と販売の計画〕〔ストラテジ〕
G社は,製品Hの製造方法の案Bについて,販売計画のシミュレーションを行った。案Bの製造方法で〔月間利益計画〕を満たす最低限の台数を製造するとき,売上総利益率は何%か。ここで,月内に製造した製品は全て月内に販売できるものとする。
〔中問Bの記述(抜粋・再掲)〕
それぞれの案の固定費と変動費は表1のようになると見込んでいる。
〔表1 案Aと案Bの固定費と変動費の見込額(再掲)〕
固定費(万円/月) 変動費(万円/台) 案A 1,400 6 案B 2,000 5
〔月間利益計画〕
(1) 製品Hの販売価格は,1台10万円とする。 (2) 月間の売上総利益は,2,000万円とする。
- ア20
- イ25
- ウ33
- エ50
答えと解説を見る
✓ これが正解イ25
解説
率を問われたら、まず分母を出せるかどうかを確かめます。
求めるのは利益率ですが、そこへは二段を踏みます。率は利益を売上高で割った値なので、売上高が必要です。売上高は台数が決まらないと出ないので、まず台数を求めます。一台十万円で売り、固定費二千万円、変動費一台五万円です。利益は、十万円と五万円の差に台数を掛け、固定費を引いた値です。それが二千万円になるのは、台数が八百台のときです。八百台の売上高は八千万円で、利益との比は四分の一です。つまり二割五分が答えです。一台あたりで見ても同じ数が出て、検算になります。固定費を八百台で割ると二万五千円、変動費と足して七万五千円です。売値の十万円から引くと二万五千円が残り、売値の四分の一にあたります。利益が分かっていても、台数を出さなければ率は決まりません。同じ利益を、この案は安く多く作ることで得ています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア20:利益を一億円で割ったときの値です。売上高を千台ぶんと置いてしまうと、この率になります。台数の求め方を一段まちがえた形です。千台売れた場合を問われたなら、こちらが答えです。実際の台数は八百台です。分母が大きすぎます。
- ウ33:利益を六千万円で割ったときの値です。売上高を六百台ぶんと置くと、この率が出ます。割り切れないので、いかにも計算した実感が残ります。六百台の場合を問われたなら、この率です。実際より二百台少なく置いた形です。分母が小さすぎます。
- エ50:利益を四千万円で割ったときの値です。固定費を引く前の差額を、そのまま売上高と取り違えた形になります。率と原価の割合を取り違えても、この見当になります。分母の作り方が違います。
この問題の用語
- 売上総利益売上高から売上原価を差し引いた利益で、もうけの元になる最初の段階の利益です。ここから販売費などを引いて、次の段階の利益を求めます。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問92
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 問30:営業利益を求める計算式(売上総利益)
- 平成30年度 秋期 (特別措置試験) 問16:在庫回転期間に関する問題(売上総利益)
- 平成30年度 春期 (特別措置試験) 問19:損益計算書に関する問題(売上総利益)
- 平成28年度 春期 (特別措置試験) 問19:当期の売上総利益(売上総利益)
- 平成28年度 春期 (特別措置試験) 問12:連結損益計算書における当期仕入高(売上総利益)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)