令和2年度 10月 (特別措置試験) 問38
サービスマネジメント
サービス提供者と顧客双方の観点から,提供されるITサービスの品質の継続的な測定と改善に焦点を当てているベストプラクティスをまとめたものはどれか。
- アITIL
- イ共通フレーム
- ウシステム管理基準
- エ内部統制
答えと解説を見る
✓ これが正解アITIL
解説
ITILは、ITサービスの運用の良い手本を集めたものです。
ITILは、情報技術のサービスを提供し、支え続けるための、うまくいったやり方を集めてまとめたものです。提供する側の都合だけでなく、受け取る顧客の側から見て品質がどうかを測り、続けて良くしていくところに重きが置かれています。事故への対応、変更の進め方、水準の取り決めといった、日々の運用で起きることを、それぞれ手順として整理しています。決まりとして守らせる規格ではなく、参考にする手本の集まりという位置づけです。組織の事情に合わせて、取り入れる部分を選んで使います。残る三つは、開発や取引の言葉をそろえるための共通のものさし、監査で用いる基準、業務が正しく行われるように組織の中に組み込む仕組みで、いずれも品質を測って良くしていく手本の集まりではありません。よって当てはまるのはITILということになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ共通フレーム:共通フレームは、開発や取引に関わる作業や役割の呼び方をそろえ、発注する側と受ける側の話が食い違わないようにするための共通のものさしです。運用の品質を測り、良くしていく手本の集まりではありません。そろえる相手が言葉と役割のほうです。
- ウシステム管理基準:システム管理基準は、情報システムを適切に運用し管理するために、何をすべきかを整理した基準です。監査のときに照らす物差しとして使われるもので、日々の運用のやり方を集めた手本とは役目が違います。照らすための物差しです。
- エ内部統制:内部統制は、業務が決まりどおりに行われ、報告が正しく作られるように、組織の中に組み込んでおく仕組みです。組織の統制についての考え方であり、サービスの運用のやり方を集めた手本ではありません。組み込む相手が組織です。
この問題の用語
- 共通フレームシステムの企画から運用までの作業と役割を、共通の言葉で並べた指針です。発注する側と受ける側で認識がずれないようにするために使います。
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問38
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問40:内部統制の活動内容(内部統制)
- 令和7年度 問53:内部統制に関する問題(内部統制)
- 令和6年度 問40:アジャイル開発に関する記述(共通フレーム)
- 令和4年度 問40:ITガバナンスに関する記述(共通フレーム)
- 令和3年度 問45:ITILに関する記述(共通フレーム)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)