平成21年度 春期 午前Ⅱ 問8
プロジェクトのリスク
EMV(期待金額価値)の算出方法
リスクマネジメントにおけるEMV(期待金額価値)の算出方法はどれか。
- アリスク事象発生時の影響金額×リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額÷リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額×リスク対応にかかるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額÷リスク対応にかかるコスト
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✓ これが正解アリスク事象発生時の影響金額×リスク事象の発生確率
解説
EMVは、影響金額にリスク事象の発生確率を掛けて求めます。
EMV(期待金額価値)は、起こるかどうか分からないリスク事象を、金額の期待値として表す考え方です。期待値は、起きたときの結果に、それが起きる確率を掛けて求めます。そのため、リスク事象が発生したときの影響金額に発生確率を掛けたものがEMVになります。たとえば影響金額が1,000万円で発生確率が20%なら、EMVは200万円です。複数のリスクのEMVを比べたり、対策の費用と比べたりして、対応の優先度や対策の採否を判断する材料に使います。期待値は掛け算、と押さえておけば、割り算の式や対応コストを掛ける式を見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イリスク事象発生時の影響金額÷リスク事象の…:影響金額を発生確率で割ると、確率が小さいほど値が大きくなり、起こりにくいリスクほど重く評価されてしまいます。期待値を求める計算とは向きが逆で、金額の期待値にはなりません。
- ウリスク事象発生時の影響金額×リスク対応に…:影響金額にリスク対応のコストを掛けても、金額どうしの積になるだけで意味のある量になりません。EMVは発生確率を使って求めるもので、対応のコストは求めたEMVと比べる側の数値です。
- エリスク事象発生時の影響金額÷リスク対応に…:影響金額を対応コストで割った値は、対策の費用と損失額の比率を示すだけで、発生確率が入っていません。リスクが起きる見込みを反映しないので、期待金額価値の式にはなりません。
この問題の用語
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
出典:平成21年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問11:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問11:EMVに関する問題(リスクマネジメント)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問5:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問15:リスク対応戦略の適用に関する記述(リスクマネジメント)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問14:定性的リスク分析で実施すること(リスクマネジメント)
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