令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問11
プロジェクトのリスク
EMVに関する問題
リスクマネジメントに使用する EMV(期待金額価値)の算出に用いる式はどれか。
- アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対応に掛かるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対応に掛かるコスト
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✓ これが正解アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
解説
EMVは、影響金額に発生確率を掛けて求めます。
EMV(期待金額価値)は、不確かな事象が金額に与える影響を、起こる確からしさで重み付けして一つの数値にまとめる考え方です。リスク事象が起きたときの影響金額に、そのリスク事象の発生確率を掛けて求めます。たとえば影響が1,000万円で発生確率が20%なら、EMVは200万円です。複数のリスクのEMVを比べれば、どのリスクへの対応を優先するか、対応にどこまで費用を掛けるかを判断する材料になります。デシジョンツリーで選択肢を比べるときも、分岐ごとにこの掛け算を行って期待値を求めます。期待値は金額×確率、と覚えておけば式の形で迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事…:影響金額を発生確率で割ると、確率が小さいほど値が大きくなり、起こりにくいリスクほど重く見積もられてしまいます。期待値は確率で重みを付けるものなので、割り算では向きが逆になります。
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対…:影響金額にリスク対応のコストを掛けると、金額同士の積になり、意味のある値になりません。EMVは発生確率で重みを付けた影響額であり、対応のコストは算出したEMVと比べる側の数値です。
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対…:影響金額を対応のコストで割った値は、対応の費用対効果を見る比率にはなり得ても、EMVではありません。EMVの算出には発生確率が欠かせず、この式にはそれが含まれていません。
この問題の用語
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問11:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問5:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問15:リスク対応戦略の適用に関する記述(リスクマネジメント)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問14:定性的リスク分析で実施すること(リスクマネジメント)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問12:定性的リスク分析で使用されるもの(リスクマネジメント)
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