平成26年度 春期 午前Ⅱ 問12
プロジェクトのリスク
EMV(期待金額価値)の算出式
リスクマネジメントにおける EMV(期待金額価値)の算出式はどれか。
- アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対応に掛かるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対応に掛かるコスト
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✓ これが正解アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
解説
EMVは、影響金額に発生確率を掛けて求めます。
EMV(期待金額価値)は、不確実な事象について、起きたときの金額にその起きる確率を掛けて求める期待値です。リスクマネジメントでは、リスク事象が発生したときの影響金額にその発生確率を掛けて EMV を求め、リスクの大きさを金額でそろえて比べたり、対応策にかける費用と見合うかを判断したりするのに使います。たとえば発生確率が20%で、起きると500万円の損失になるリスクの EMV は 500×0.2=100万円です。複数の結果がありうるときは、それぞれの金額と確率の積を足し合わせます。デシジョンツリーで選択肢を比べるときも、この計算を枝ごとに行います。見分ける軸は、確率を掛けるか割るかと、確率の代わりに別の値を使っていないかです。期待値は金額と確率の積、と覚えておけば迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事…:影響金額を発生確率で割ると、確率が小さいほど値が大きくなり、めったに起きないリスクほど重く見積もられることになります。期待値は金額に確率を掛けて求めるもので、割り算では意味のある値になりません。
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対…:影響金額にリスク対応にかかるコストを掛けても、金額どうしの積になり、期待値としての意味を持ちません。EMV の計算に使うのは発生確率であり、対応コストは算出した EMV と比べて対策の妥当性を判断する側で使う値です。
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対…:影響金額をリスク対応にかかるコストで割ると、対策の費用対効果を見るような比率になりますが、EMV ではありません。EMV は影響金額に発生確率を掛けた期待値であり、対応コストは計算式に含まれません。
この問題の用語
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
出典:平成26年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問11:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問5:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問15:リスク対応戦略の適用に関する記述(リスクマネジメント)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問14:定性的リスク分析で実施すること(リスクマネジメント)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問12:定性的リスク分析で使用されるもの(リスクマネジメント)
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