令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問19
ソフトウェア
ページフォールトに関する問題
ページング方式の仮想記憶において,主記憶の1回のアクセス時間が300ナノ秒で,主記憶アクセス100万回に1回の割合でページフォールトが発生し,ページフォールト1回当たり200ミリ秒のオーバヘッドを伴うコンピュータがある。主記憶の平均アクセス時間を短縮させる改善策を,効果の高い順に並べたものはどれか。
〔改善策〕
a 主記憶の1回のアクセス時間はそのままで,ページフォールト発生時の1回当たりのオーバヘッド時間を1/5に短縮する。
b 主記憶の1回のアクセス時間を1/4に短縮する。ただし,ページフォールトの発生率は1.2倍となる。
c 主記憶の1回のアクセス時間を1/3に短縮する。この場合,ページフォールトの発生率は変化しない。
- アa,b,c
- イa,c,b
- ウb,a,c
- エc,b,a
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✓ これが正解エc,b,a
解説
平均アクセス時間はcが300、bが315、aが340ナノ秒になります。
平均アクセス時間は、1回のアクセス時間に、ページフォールトの発生率と1回当たりのオーバヘッドの積を足して求めます。200ミリ秒は200,000,000ナノ秒で、発生率は100万分の1なので、改善前は300+200,000,000÷1,000,000=300+200=500ナノ秒です。aはオーバヘッドを1/5にするので300+40=340ナノ秒です。bはアクセス時間が75ナノ秒になる一方、発生率が1.2倍になるので75+200×1.2=75+240=315ナノ秒です。cはアクセス時間が100ナノ秒で発生率は変わらないので100+200=300ナノ秒です。短い順にc、b、aとなり、正解の並びと一致します。これは主記憶の平均アクセス時間を発生率で重み付けして求める考え方で、単位をナノ秒にそろえると間違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa,b,c:a、b、cの順は、改善前の500ナノ秒からの短縮幅が160、185、200ナノ秒である三つを、効果の小さい順に並べたものです。効果の高い順を問う設問に対して、向きが逆になっています。
- イa,c,b:a、c、bの順は、オーバヘッドの短縮を最も効くと見た並びですが、aの短縮幅は160ナノ秒で三つの中で最小です。cをbより先に置く点は計算と合っていても、aが先頭に来る点で外れます。
- ウb,a,c:b、a、cの順は、アクセス時間を1/4にするbを最も効くと見た並びです。bは発生率が1.2倍になるため315ナノ秒にとどまり、300ナノ秒のcに及びません。340ナノ秒のaがcより前に来るのも誤りです。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
出典:令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問19
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問10:カークパトリックモデルの問題(改善)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問12:スクラムに関する問題(改善)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問10:FMEAの説明(改善)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問13:スクラムに関する問題(改善)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問12:FMEAの説明(改善)
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