平成26年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25
システム監査
情報セキュリティ管理基準の問題
情報セキュリティに関する従業員の責任について,“情報セキュリティ管理基準”に基づいて監査を行った。指摘事項に該当するものはどれか。
- ア雇用の終了をもって守秘責任が解消されることが,雇用契約に定められている。
- イ定められた勤務時間以外においても守秘責任を負うことが,雇用契約に定められている。
- ウ定められた守秘責任を果たさなかった場合,相応の措置がとられることが,雇用契約に定められている。
- エ定められた内容の守秘義務契約書に署名することが,雇用契約に定められている。
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✓ これが正解ア雇用の終了をもって守秘責任が解消されることが,雇用契約に定められている。
解説
雇用の終了で守秘責任が解消されるという定めが指摘事項です。
この問では、適切なものではなく、監査で指摘すべきもの、つまり基準に照らして不適切なものを選びます。情報セキュリティ管理基準では、従業員の守秘の責任を雇用条件として定めることが求められ、その責任は雇用が終わった後も一定期間続くことを含めるべきとされています。退職した人が在職中に知った情報を自由に漏らせるのでは、情報を守れないからです。雇用の終了で守秘責任が解消されると定めた雇用契約は、この考え方に反するので、指摘事項に該当します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ定められた勤務時間以外においても守秘責任…:勤務時間の外でも守秘責任を負うと定めるのは、情報を守るうえで望ましい内容です。時間を問わず責任を負わせることは基準の考え方に沿っており、監査で指摘すべき事項には当たりません。
- ウ定められた守秘責任を果たさなかった場合,…:守秘責任を果たさなかった場合に相応の措置がとられると定めるのは、懲戒の手続を明確にする望ましい内容です。基準の考え方に沿っており、監査で指摘すべき事項には当たりません。
- エ定められた内容の守秘義務契約書に署名する…:定められた内容の守秘義務契約書に署名させると雇用契約に定めるのは、守秘の責任をはっきり自覚させる望ましい内容です。基準の考え方に沿っており、指摘すべき事項には当たりません。
この問題の用語
- 情報セキュリティ管理基準監査で何を満たしていればよいかを判断する尺度になる基準。JIS Q 27001 と JIS Q 27002 に整合させて作られています。
- 指摘事項監査で見つかった、直すべき点として報告書に書かれる事柄です。決まりどおりに行われていた行為は、ここには含まれません。
- 雇用契約働く人と会社との間で結ぶ、労働と賃金についての契約です。働く時間や場所、仕事の内容、賃金などの条件を定めます。
- 守秘義務仕事で知った秘密を、外に漏らさないという義務のことです。雇用や契約が終わったあとも続くよう定めるのがふつうです。
出典:平成26年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問25:直接修正に関する問題(指摘事項)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問8:ISMAP管理基準に関する問題(情報セキュリティ管理基準)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問25:指摘事項として記載すべきもの(指摘事項)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問25:個人情報管理台帳に関する問題(指摘事項)
- 平成24年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23:特許権の取得が可能なもの(守秘義務)
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