第37回 問題90
高齢者福祉
事例を読んで,地域包括支援センターのA社会福祉士が,Bさんとともに利用を検討するサービスのうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
一人暮らしのBさん(80歳)は,心身の不調を感じたため要介護認定を申請した。その結果は要介護及び要支援ともに非該当であったが「基本チェックリスト」により運動機能の低下と閉じこもりの傾向にあることが示され,介護予防・生活支援サービス事業対象者に該当した。BさんはAと相談した結果「自宅の中だけで過ごすことが多いため,運動や気分転換のために外出の機会をもつ必要があると思う。そうして人と関わる機会が増えれば,今後の生活に向けた意欲も増すかも知れない」と考えるに至った。
- 1第1号通所事業(通所型サービス)
- 2地域密着型通所介護
- 3介護予防通所リハビリテーション
- 4小規模多機能型居宅介護
- 5居宅介護支援
答えと解説を見る
✓ これが正解1第1号通所事業(通所型サービス)
解説
事業対象者のBさんには、総合事業の第1号通所事業が使えます。
決め手は、Bさんが要介護・要支援ともに非該当だった一方で、基本チェックリストにより介護予防・生活支援サービス事業対象者に該当した点です。地域包括支援センターのA社会福祉士は、本人と話し合いながら利用するサービスを一緒に考える段階(プランニング)にあります。
介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)は、市町村が地域支援事業として行う事業です。その中の介護予防・生活支援サービス事業は、要支援者だけでなく、基本チェックリストで該当した事業対象者も使えます。第1号通所事業(通所型サービス)は、体操や交流の場などを通いで提供するもので、外出の機会を持ち、人と関わりたいというBさんの考えに合っています。
ほかのサービスは、要介護認定や要支援認定を受けた人が介護給付・予防給付として使うもの、または要介護者のケアプランを作るものです。認定で非該当となったBさんは、それらの給付の対象になりません。
覚え方として、認定で非該当でも、チェックリストで事業対象者になれば総合事業の第1号事業は使える、と押さえておくと判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2地域密着型通所介護:地域密着型通所介護は、定員の小さいデイサービスで、要介護1以上の人が介護給付として利用します。Bさんは要介護認定で非該当だったため、このサービスは使えません。
- 3介護予防通所リハビリテーション:介護予防通所リハビリテーションは、要支援1・2の認定を受けた人が予防給付として利用し、医師の指示のもとでリハビリを受けるサービスです。事業対象者にとどまるBさんは対象外です。
- 4小規模多機能型居宅介護:小規模多機能型居宅介護は、通い・訪問・泊まりを組み合わせて提供する地域密着型サービスで、要介護者や要支援者が保険給付として利用します。認定を受けていない事業対象者のBさんは使えません。
- 5居宅介護支援:居宅介護支援は、要介護者のケアプランを居宅介護支援事業所のケアマネジャーが作るサービスです。事業対象者のBさんの計画づくりは、地域包括支援センターなどが行う介護予防ケアマネジメントの役割になります。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題90。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
同じ用語が出る問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)