平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問9
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
信頼性が最も高いシステム
システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで,稼働品質率は次の式で算出し,システムの資産規模には総運用費用を用いるものとする。
稼働品質率 = 利用者に迷惑を掛けた回数 ÷ システムの資産規模
| システム | 利用者に迷惑を掛けた回数(回/年):オンライン処理 | 利用者に迷惑を掛けた回数(回/年):バッチ処理 | オンライン稼働時間(千時間/年) | システムの総運用費用(百万円/年) |
|---|---|---|---|---|
| A | 3 | 12 | 6 | 120 |
| B | 4 | 8 | 3 | 100 |
| C | 6 | 2 | 4 | 80 |
| D | 6 | 3 | 2 | 60 |
- アA
- イB
- ウC
- エD
答えと解説を見る
✓ これが正解ウC
解説
迷惑回数÷総運用費用が最も小さいCの信頼性が最も高くなります。
稼働品質率は利用者に迷惑を掛けた回数をシステムの資産規模で割った値で、値が小さいほど迷惑が少なく、信頼性が高いと読みます。資産規模には総運用費用を使うと指定されているので、オンライン稼働時間は計算に使いません。迷惑を掛けた回数はオンライン処理とバッチ処理の合計です。Aは(3+12)÷120=0.125、Bは(4+8)÷100=0.12、Cは(6+2)÷80=0.1、Dは(6+3)÷60=0.15となり、最も小さいCの信頼性が最も高くなります。割った結果が小さいほど良い指標だという向きを最初に確かめておくと、取り違えを防げます。これは稼働品質率という、規模当たりの迷惑回数で信頼性を比べる考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA:Aは迷惑回数が3+12=15回と4システムで最も多く、総運用費用120で割ると0.125です。費用で割ると回数の多さはある程度薄まりますが、Cの0.1より大きいので、信頼性はCに及びません。
- イB:Bは(4+8)÷100=0.12で、AやDより良い値ですがCの0.1には届きません。オンライン処理の迷惑回数だけならAに次いで少ないものの、バッチ処理の回数を合算して費用で割ると順位が変わります。
- エD:Dは(6+3)÷60=0.15で、4システムの中で最も大きな値になります。総運用費用が小さい分だけ、同じ程度の迷惑回数でも規模当たりの回数が大きくなり、この指標では信頼性が最も低い結果です。
この問題の用語
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(信頼性)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:システム監査基準の説明(信頼性)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問2:ベンチマーキングに関する問題(信頼性)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問9:フェールセーフに関する問題(信頼性)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問19:RAID1~5の方式の違い(信頼性)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)