令和4年度 春期 午前Ⅱ 問18
プロジェクトマネジメント
ボトムアップ見積りに関する問題
プロジェクトのコスト見積り手法の説明のうち,ボトムアップ見積りのものはどれか。
- ア関連する過去のデータとその他の変数との間に統計的関係がある場合に使われ,プログラムのステップ数,プロダクトの複雑度,チームの開発能力などを見積りモデルの式に当てはめることによって,工数を見積もる。
- イ作業の内容を十分に把握している場合に使われ,作業の構成要素の工数を見積もり,それを積み上げることによって全体の工数を見積もる。
- ウ生産性の標準値が過去のプロジェクトの実績値から求められる場合に使われ,見積りモデルの式を適用して工数を見積もる。
- エプロジェクトの初期の見積りに使われ,過去の類似プロジェクトの実績値から類推して,工数を見積もる。
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✓ これが正解イ作業の内容を十分に把握している場合に使われ,作業の構成要素の工数を見積もり,それを積み上げることによって全体の工数を見積もる。
解説
作業の構成要素ごとに見積もって積み上げるのがボトムアップ見積りです。
ボトムアップ見積りは、作業を細かな構成要素に分け、それぞれの工数を見積もってから積み上げて全体の工数を求める手法です。見分ける軸は、全体の値を下から積み上げて出すか、モデルや過去の実績から全体を一度に求めるかです。作業の内容を十分に把握している場合に使い、構成要素の工数を積み上げるという記述は、この手法そのものです。作業を細かく分けるには内容が見えている必要があるため、計画が具体化した段階で使われ、精度を出しやすい一方で手間が掛かります。統計的な見積りモデルの式や、類似プロジェクトからの類推で全体を求める手法とは、積み上げるかどうかで区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア関連する過去のデータとその他の変数との間…:過去のデータと変数との統計的な関係を使い、ステップ数や複雑度などをモデルの式に当てはめて工数を求めるのは、パラメトリック見積りの考え方です。構成要素ごとの見積りを積み上げる手法ではありません。
- ウ生産性の標準値が過去のプロジェクトの実績…:過去の実績から求めた生産性の標準値を使い、見積りモデルの式を当てはめて工数を出す手法です。規模に係数を掛ける形で全体を求めており、作業を分けて一つずつ見積もって積み上げる手順にはなっていません。
- エプロジェクトの初期の見積りに使われ,過去…:初期の段階で、過去の類似プロジェクトの実績から類推して工数を見積もるのは、類推見積りです。全体を似た事例と比べて一度に見積もる手法で、構成要素からの積み上げとは逆の進め方です。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(プロジェクト)
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