令和5年度 春期 午前Ⅱ 問1
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,組織は,サービスのライフサイクルに関与する他の関係者の評価及び選定のための基準を設定し,適用しなくてはならない。ここでいう“他の関係者”に該当する利害関係者の組みはどれか。
- ア外部供給者,外部顧客,利用者
- イ外部供給者,供給者として行動する顧客,内部供給者
- ウ外部顧客,供給者として行動する顧客,内部顧客
- エ内部供給者,内部顧客,利用者
答えと解説を見る
✓ これが正解イ外部供給者,供給者として行動する顧客,内部供給者
解説
他の関係者は外部供給者、内部供給者、供給者として行動する顧客です。
JIS Q 20000-1:2020 では、サービスのライフサイクルに関与する他の関係者として、外部供給者、内部供給者、供給者として行動する顧客の三者が挙げられています。見分ける軸は、組織に何かを供給する立場、つまりサービスの提供側に回る関係者かどうかです。評価及び選定の基準は、サービスの一部を担ってもらう相手を選ぶためのものです。サービスを受け取る側の外部顧客、内部顧客、利用者は、評価して選ぶ相手ではなく、サービスを提供する相手です。顧客であっても、供給者として行動する場合には提供側に回るので他の関係者に含まれます。供給する側に立つ三者、とまとめて覚えると組合せを選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア外部供給者,外部顧客,利用者:外部供給者は他の関係者に含まれますが、外部顧客と利用者はサービスを受け取る側です。組織がサービスの一部を担わせる相手として評価し選定する対象ではないので、組合せとして合いません。
- ウ外部顧客,供給者として行動する顧客,内部…:外部顧客と内部顧客は、組織からサービスを受け取る側の利害関係者です。供給者として行動する顧客は他の関係者に含まれますが、残りの二者が提供側の立場ではないため、組合せが成り立ちません。
- エ内部供給者,内部顧客,利用者:内部供給者は他の関係者に含まれる一方、内部顧客と利用者はサービスを利用する側です。評価と選定の基準を当てる相手は、組織に何かを供給する立場の関係者なので、この組合せは当てはまりません。
この問題の用語
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
- 供給者製品やサービスを外部から提供する事業者のこと。社内の部門とは区別され、提供する内容や水準は契約で取り決めます。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(利害関係者)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問6:事業関係管理に関する問題(供給者)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問10:供給者管理に関する問題(供給者)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問6:可用性管理プロセスで行う活動(利害関係者)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)