平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問8
システム企画
正味現在価値に関する問題
投資効果を正味現在価値法で評価するとき,最も投資効果が大きい(又は損失が小さい)シナリオはどれか。ここで,期間は3年間,割引率は5%とし,各シナリオのキャッシュフローは表のとおりとする。
単位 万円
| シナリオ | 投資額 | 回収額 1年目 | 回収額 2年目 | 回収額 3年目 |
|---|---|---|---|---|
| A | 220 | 40 | 80 | 120 |
| B | 220 | 120 | 80 | 40 |
| C | 220 | 80 | 80 | 80 |
| 投資をしない | 0 | 0 | 0 | 0 |
- アA
- イB
- ウC
- エ投資をしない
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✓ これが正解イB
解説
現在価値の合計から投資額を引くと、シナリオBだけがプラスです。
正味現在価値は、各年の回収額を割引率で現在価値に直して合計し、そこから投資額を引いた値です。割引率5%なので、1年目は1.05、2年目は1.05²=1.1025、3年目は1.05³≒1.1576で割ります。シナリオAは40÷1.05≒38.10、80÷1.1025≒72.56、120÷1.1576≒103.66で合計214.32、正味現在価値は214.32−220=−5.68万円です。シナリオBは120÷1.05≒114.29、72.56、40÷1.1576≒34.55で合計221.40、正味現在価値は+1.40万円です。シナリオCは76.19+72.56+69.11=217.86で−2.14万円です。投資をしない場合は0です。最も大きいのはシナリオBで、正解と一致します。回収額の合計が同じでも、早い年に多く回収するほど現在価値は大きくなる、という時間の価値の考え方が軸です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA:シナリオAは回収額が後の年ほど多く、3年目の120万円は約103.66万円まで目減りします。現在価値の合計は約214.32万円で、投資額220万円を下回り、正味現在価値は約−5.68万円です。
- ウC:シナリオCは毎年80万円を均等に回収し、現在価値の合計は約217.86万円です。投資額220万円を引くと約−2.14万円となり、損失は小さいものの、プラスになるシナリオBには及びません。
- エ投資をしない:投資をしない場合の正味現在価値は0です。シナリオBは約+1.40万円とわずかながらプラスなので、何もしないよりも投資したほうが評価は高くなります。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:キャッシュフロー計算書の問題(キャッシュ)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問4:DCFに関する問題(キャッシュ)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問20:キャッシュフロー計算書の問題(キャッシュ)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問20:キャッシュフロー計算書の問題(キャッシュ)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問2:現在価値に関する問題(キャッシュ)
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