令和3年度 北海道 午前 問40
主な医薬品とその作用
循環器用薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
- 2ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
- 3ヘプロニカートは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
- 4七物降下湯は、構成生薬としてダイオウを含み、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
答えと解説を見る
✓ これが正解1ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。
解説
ユビデカレノンの記述が正しい。ルチンとヘプロニカートは逆
手引き第3章のその他の循環器用薬の節で判断します。ユビデカレノン、ヘプロニカート、ルチン、漢方処方製剤の働きの違いが要点です。
正しいのは、ユビデカレノンは心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる、という記述です。ユビデカレノンはエネルギー代謝に関わる酵素の働きを助ける成分で、別名コエンザイムQ10とも呼ばれます。
ほかの記述は成分と説明が合っていません。ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きで末梢の血液循環を改善するのはヘプロニカートです。ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強・強化の効果を期待して用いられるのはルチンです。つまりこの2つは説明が入れ替わっています。また、構成生薬としてダイオウを含み、使用中は瀉下薬の使用を避ける必要がある、という注意は三黄瀉心湯に付くもので、七物降下湯の説明ではありません。七物降下湯は高血圧に伴う随伴症状に用いる処方で、小児向けではありません。
したがってユビデカレノンの記述が正解です。ヘプロニカートは名前にニコチン酸の響き(ニカート)がある、と覚えるとルチンとの入れ替えに気付けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。:ルチンはビタミン様物質の一種で、毛細血管の補強・強化を期待して用いられる成分です。体内でニコチン酸を生じ、その働きで末梢の血行を良くする仕組みはヘプロニカートの特徴です。
- 3ヘプロニカートは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。:ヘプロニカートは体内でニコチン酸が遊離し、その働きで末梢の血行を改善する成分です。ビタミン様物質として毛細血管を補強・強化するという説明はルチンのものです。
- 4七物降下湯は、構成生薬としてダイオウを含み、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。:七物降下湯の構成生薬にダイオウは入っていません。下剤との併用を避けるという注意は、ダイオウを含む別の処方(三黄瀉心湯)についてのもので、取り違えです。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問40(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)