令和3年度 北海道 午前 問48
主な医薬品とその作用
グリチルリチン酸二カリウムの問題
次の表は、ある点眼薬に含まれている成分の一覧である。
| クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.03% |
|---|---|
| グリチルリチン酸二カリウム | 0.25% |
| イプシロン-アミノカプロン酸 | 1.0% |
| テトラヒドロゾリン塩酸塩 | 0.03% |
| タウリン | 1.0% |
| パンテノール | 0.1% |
この点眼薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a クロルフェニラミンマレイン酸塩は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して用いられる。
b グリチルリチン酸二カリウムは、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として用いられる。
c イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
d パンテノールは、末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目の症状を改善する効果を期待して用いられる。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1誤 正 誤 正
- 2正 正 誤 誤
- 3誤 誤 正 誤
- 4誤 正 正 誤
- 5正 誤 誤 正
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✓ これが正解4誤 正 正 誤
解説
bとcが正。クロルフェニラミンは痒み、パンテノールは調節機能
手引き第3章の眼科用薬の節(配合成分)で判断します。表の点眼薬の成分が、抗ヒスタミン・抗炎症・ビタミン類などのどの役割で配合されているかが要点です。
aは誤りです。クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、目の痒みを和らげる目的で配合されます。炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す目的で用いられるのはアズレンスルホン酸ナトリウムなどです。bは正しく、グリチルリチン酸二カリウムは比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として用いられます。cも正しく、イプシロン-アミノカプロン酸は炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられます。dは誤りです。パンテノールは自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分で、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられます。末梢の微小循環を促進させて結膜充血や疲れ目を改善するのは、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)の説明です。
したがって誤・正・正・誤の組み合わせが正解です。抗ヒスタミンは痒み、ビタミンEは微小循環、パンテノールは調節機能、と働きを1つずつ結び付けると判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1誤 正 誤 正:bを正とする点は合っていますが、cを誤、dを正としています。イプシロン-アミノカプロン酸は炎症の原因物質の生成を抑えるのでcは正しく、微小循環の促進はビタミンEの説明なのでdは誤りです。
- 2正 正 誤 誤:bを正とする点は合っていますが、aを正、cを誤としています。クロルフェニラミンは痒みを抑える抗ヒスタミン成分でaは誤り、イプシロン-アミノカプロン酸の抗炎症を述べたcは正しい記述です。
- 3誤 誤 正 誤:cを正とする点は合っていますが、bを誤としています。グリチルリチン酸二カリウムは比較的穏やかな抗炎症作用を示す成分として配合されるので、bは正しい記述です。
- 5正 誤 誤 正:aとdを正、bとcを誤としていて、判定がすべて逆です。抗炎症の目的で配合されるグリチルリチン酸二カリウムとイプシロン-アミノカプロン酸の記述が正しく、aとdは働きの取り違えです。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問48(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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